第1展示 愛知県下の空襲
空襲とは空から爆弾を落とすこと。20世紀、空爆が戦争の形を変えた。 愛知県にも空襲があった。多くの家が焼かれ、多くの人が死んだ・・・。
『戦争と平和の資料館ピースあいち』は、戦争のことを伝え次世代の平和のために役立てるため設立された、市民の手で運営されている資料館です。
「ピースあいち」の常設展示は、NPOの前身「戦争メモリアルセンターの建設を呼びかける会」が1994年11月に発表した「戦争メモリアルセンター基本構想案」に基づいています。 指針としたのは、「歴史的な客観性と総合性」と「愛知の特殊性」です。客観性とは「学問上の定説」で、総合性とは「史実の集合から歴史を読み取ること」でした。また、「愛知の特殊性」は、航空機産業のメッカであった愛知県の戦争被害と捉えました。 この指針に拠ることで、「ピースあいち」の常設展示は信頼性を高めることができました。
町家
戦時下の町家を再現。寄贈された「焼夷弾で穴があき焼き焦げた天井」も展示しています。
原爆ドーム鉄製模型
戦争中、愛知時計で空襲を体験した故高木昇さんが、平和を願って5年がかりで制作した精巧な模型。
嵐の中の母子像 本郷 新作
広島市の平和公園、原爆資料館前に建てられている像と同じもので、「わだつみのこえ」と並ぶ本郷新の代表作。(寄贈 大脇雅子)
平和地蔵
戦後1948年3月、名古屋市中区千代田(旧千早町)に住んでいた故山田順三さんら町内会の方たちが、空襲の犠牲者を追悼し、平和を願ってつくられました。ご遺族やお寺(建昌寺)のご厚意で、ピースあいちにお迎えしました。毎年3月に「名古屋空襲犠牲者追悼の夕べ」を行っています。