2025 ピ-スあいち子ども企画展  2025年9月23日(火)~11月22日(土)

2025.08.28

子ども展展示風景

戦争の中の子どもたち   

子ども企画展は、戦時下の教育や子どもたちの暮らしを、ピースあいち所蔵の実物資料とパネル展示を通して振り返ります。

戦況の変化に伴い、子どもたちは次第に戦時体制に組み込まれていきました。都会では空襲が激しくなり、1944(昭和19)年の夏から学童の集団疎開が始まりました。

今回の特別展示は、「学童疎開」。親元を離れ、慣れない環境で空腹を抱え、農作業もした集団疎開の実情を取り上げます。障がいを持った子どもたちの学童疎開についても焦点を当てます。

シラミ取り 「うちへ帰りたい」全国疎開学童協議会編 より
子ども展展示資料 岐阜県恵那郡に集団疎開した児童の手紙

 

長野県上山田村に集団疎開した東京都立光明国民学校

 

◆2階映像コーナー◆

「戦後80年 東山ゾウ物語」  椙山女学園大学作成

「あんずの花につつまれて」  光明国民学校の学童疎開の紙芝居

 

動物展展示風景

戦争と動物たち     

 Ⅰ「ゾウを守った東山動物園」

戦争末期、ほとんどの動物園では、動物たちが軍の命令で殺されていました。しかし、名古屋の東山動物園のゾウは当時の北王園長らの必死の努力で生き延びることができました。戦後、日本でたった二頭になったゾウを見ようと全国各地から子どもたちが「ぞうれっしゃ」に乗って名古屋にやってきました。パネル展示ではこの史実を東山動物園開園当時にさかのぼって紹介しています。

Ⅱ 「戦時下の動物たち」

犠牲になったのは、動物園の動物たちだけではあありません。数十万頭の馬やたくさんの鳩などが「もの言わぬ兵士」として戦場に連れて行かれました。兵士の防寒具として犬、猫やうさぎなども供出させられました。

動物展展示資料 防寒帽子
動物展展示資料 紙芝居「グンバモノガタリ」

 

 


子ども展チラシはこちらから

 

 

開催期間 2025年9月23日(火) ~ 2025年11月22日(土)
開催場所 3階企画展示室
入場料 入館料でご覧いただけます。
関連企画 秋の朗読会 10月18日(土)13;30~14:30
 ★おとうさんはどこに  いりえともよ
 ★ガザ日記:ジェノサイドの記録
   アーティフ・アブー・サイフ 他

講演会 11月1日(土)13:30~15:00
  「戦争の文化と子どもたち」
   講師:西形久司さん

いずれも1階交流広場 入館料のみ(要予約) TEL.052-602-4222(定員50名)