ピースあいち夏の特別展「新美南吉の生きた時代―文学と戦争と平和」(2023/7/18~9/9)

2023.05.31

ピースあいち夏の特別展「新美南吉の生きた時代―文学と戦争と平和」

2023年7月18日(火)〜9月9日(土)

 

 「ごんぎつね」「手袋を買いに」など、多くの作品が子どもから大人まで愛されている文学作家・新美南吉。1913(大正2)年に現在の半田市で生まれ、1943(昭和18)年、29歳という若さでこの世を去りました。
 その生涯は、戦争の時代と重なっています。創作に命をかけた青年は、この時代をどう見つめ、文学へと昇華していったのでしょう。生誕110年、新美南吉の文学と人生に迫ります。

開館時間  11:00〜16:00(最終日は15:00まで)
休  館  日  日曜日、月曜日
後  援  名古屋市教育委員会
資料提供  新美南吉記念館

 


【展示内容】
〈1〉南吉を育んだ半田・岩滑
南吉の作品には、生まれ育った故郷の風景がよく登場します。優秀な成績で小学校を卒業し半田中学校(現・愛知県立半田高等学校)に入学。幼い頃から創作活動に励みました。
〈2〉近代文学との出会い、そして戦争の時代へ
児童雑誌『赤い鳥』への投稿を機に児童文学者・巽聖歌に見いだされ、1932(昭和7)年、東京外国語学校に入学。4年間の学生生活は、南吉を大いに成長させました。
〈3〉安城での希望の教員生活から無念の死まで
病で帰郷後、苦難の末、1938(昭和13)年、安城高等女学校に職を得た南吉。教師として作家として、充実した時でしたが、時代は戦争へと突き進みます。そして…。
〈4〉戦争の時代を生きた南吉―非戦と平和への願い
自由に作品が発表できない戦争の時代、南吉はこれをいかに乗り越えるか、苦悩の中で社会の矛盾、平和にも目を向けています。彼の優しい眼差しを日記や作品から探ります。

 

■野村郁夫氏の美しい絵と共に 新美南吉の作品を紹介します。

 

○2階では、

「ピースあいち  南吉 童話の森」
本を読んだり、お話を聞いたり、お絵描きをしたり、動画を観たり…。ゆっくりと南吉の世界にふれてください。

 

チラシはこちらから

開催期間 2023年7月18日(火) ~ 2023年9月9日(土)
開催場所 3階展示室ほか
入場料 観  覧  料  大人 500円 小中高生 200円 (入館料大人300円、小中高生100円を含みます。)
関連企画 【同時開催】 プチギャラリー(2階)
かすや昌宏さんの
『ごんぎつね』の絵本展
*かすや昌宏さん
 絵本作家。教科書の挿絵(「ごんぎつね」小学国語4年ほか)を手がける。  
 1978年ボローニャ国際児童図書展批評家賞など受賞多数。

【関連イベント】
観覧料で参加できます。1〜3は要予約(Tel.052-602-4222)。

1.7月18日(火)ギャラリートーク 11:00〜 3階企画展示室
今回、展示会のために新美南吉の作品を絵で表現してくださった野村郁夫氏(元美術教師、元小学校校長。現在も美術指導にあたる。安城市在住)に、作品への思いをお聞きします。

2.7月22日(土)講演会『南吉とその生きた時代』14:00〜15:00 1階交流のひろば
山本英夫氏(新美南吉記念館第4代館長、知多管内小学校元校長)

3.7月29日(土)新美南吉朗読会 13:30〜14:30 1階交流のひろば
ピースあいち朗読の会「オリーブ」による朗読会。演目は「手袋を買いに」、「貝殻」他。

4.8月19日(土)作って鳴らそう「貝殻笛」随時(所要時間15分くらい)1階交流のひろば
「かなしきときは貝殻鳴らそ。二つ合わせて息吹きをこめて。…」(詩「貝殻」)。南吉が鳴らせていた貝殻笛を作って鳴らしてみよう。貝殻は用意しています。