ピースあいち企画展「原爆の図と大津定信展―核兵器のない世界のために」(2020/2/4~2020/3/28)

2019.11.19

 ピースあいちの原爆の図展としては5回目となる企画展です。これまで原爆の図15作品のなかから1、2点ずつを展示してきて、今回は《第2部 火》になりました。

 描かれているのは火に包まれる人々です。崩れるように倒れた女性、赤ん坊を抱いたまま倒れた母親、逃げ惑う人々、道端に転がったようにして目をつむる赤ん坊、這いつくばる老女、誰かを助けようと足を引っ張る老人、傷つき声を上げる人々、画面いっぱいに描かれた人々を炎が包んでいます。

 またこの展示会では、名古屋市在住で画家・書家の大津定信さんの作品を展示します。大津さんは2001年9月の米同時多発テロの翌年にニューヨークを訪れてから、「原爆は人類最大のテロではないか」と考えるようになり、その後、広島や長崎、沖縄を題材にした作品を描いてきました。広島の爆心地近くの土や大田川の砂、平和公園の樹木でつくった炭などを使った独自の技法で、原爆の悲惨さを表現してきました。そのなかから、「黒い雨」など広島、長崎、沖縄をテーマにした5つの作品を展示します。

 さらにこの展示会は、核兵器を巡る世界の現在の状況に目をむけます。核兵器禁止条約は核兵器のない世界をつくることができるのでしょうか。

 

チラシはこちらから

 

<展示内容>

・丸木位里・俊 原爆の図《第2部 火》180×720cm(四曲一双屏風)

・大津定信作品

ヒロシマ、ヒロシマ、ヒロシマー(194×162cm)、黒い雨(194×130cm)、消えた足跡(194×162cm)、被爆者の肖像(194×162cm)、砂に埋もれた十字架(194×162cm)

・核兵器禁止条約のパネル展示

開催期間 2020年2月4日(火) ~ 2020年3月28日(土)
開催場所 ピースあいち3階展示室
入場料 大人600円、小中高生200円(入館料を含む)
関連企画 ①講演会 「核兵器禁止条約で世界は変わるか?」
講 師 川崎 哲さん(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員)
と き 2020年2月8日(土)13:30~
参加費 大人500円、小中高200円(入館券、入場券のほかに必要です)
※予約が必要です。1月7日より受付開始。TEL.052-602-4222

②ギャラリートーク 開催を中止します。
原爆の図丸木美術館学芸員岡村幸宣さんと大津定信さん
と き 2020年2月29日(土)13:30~
-入場料で参加できます。―