ようこそ、「ピースあいち」へ

『戦争と平和の資料館ピースあいち』は、名古屋市名東区よもぎ台にある小さな資料館です。地下鉄東山線一社駅から北へ徒歩約13分のところにあります。この資料館は、ある女性(故人)からのご寄付をもとに、多くの市民の力を集めて、2007年5月にオープンしました。(設立の経緯は、「もっと知りたい」のコーナを見てください)

1931年から1945年まで15年間続いたアジア・太平洋戦争が終わって70年以上の歳月が過ぎ、人々の記憶は薄れ、戦争体験者も大変少なくなりました。
しかし、あの戦争は、アジアで2000万人、日本で310万人の命が犠牲になった20世紀最大の出来事で、日本国民が決して忘れてはならない、いわば負の遺産です。「ピースあいち」は、あの戦争を忘れないように資料を集め、記憶をつなぎ、それらを展示している資料館です。後世の人たちがあの戦争から教訓を学び、二度と再び戦争をしないように、平和のために行動するきっかけとなるように願って運営しています。

「ピースあいち」は3階建て、2階と1階の一部が常設展示場で、3階では企画展を行います。1階は市民の交流スペースにもなっています。常設展示は、「愛知県下の空襲」「15年戦争の全体像」「戦時下のくらし」「現代の戦争と平和」の4つのテーマで構成されています。(詳しくは「常設展示」のコーナを見てください)

「ピースあいち」は、90人を超えるボランティアで運営しています。最近は大学生など若いボランティアさんも増えてきました。2017年5月までに6万4000人の来観があり、最近は、九州や北海道など遠方からの来館者もあります。グループや学校単位で来てくれる子どもたちもあります。

「ピースあいち」は、完全な民設民営で、財政的にはいつも苦しいのですが、「あの戦争のことを次世代に伝えて、平和のために役立てたい」という強い思いで結ばれた人たちが集まっています。「ピースあいち」は、いつも元気で楽しい場所になっています。
どうか一度、ピースあいちへ足を運んでください。平和のために「あなたのできること」がきっと見つかると思います。