ピースあいち・メールマガジン 第190号

2025.09.25

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ピースあいち・メールマガジン         [第190号]  2025/9/25
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今年の夏は「戦後80年」をテーマに、様々な戦争体験や出来事が、息苦
しくなるほど多数報道されました。被害の報道に偏りがちななか、私が
心に留めたいと思ったのは、ピースあいちの夏企画展「学び舎から戦場
へ」のイベントの一つ、加藤拓さんのご講演です(今号に関連記事掲載)。
加藤さんは、亡くなった特攻隊員一人ひとりをリスペクトしてその生き
ざまを調査・記録し、何冊もの冊子を自費出版されています。一方で、
なぜ特攻という非人間的なシステムが生まれたのか、そしてその精神は
現在もまだ生きてはいないかと、冷静に考察されています。悲惨な戦争
の体験をこれからの平和に生かしていくにはどうしたらいいか。みんな
で考えていきたい「戦後80年」です。           (赤澤)

☆今月号の内容***************************************************
◆「子ども企画展・戦争の中の子どもたち」に寄せて
◆夏の企画展「学び舎から戦場へ」に関わって
◆戦後80年夏 戦争体験者の想いを次の時代へ…
◆はじめての『教員のための博物館の日』を実施
◆子どもたちが感じる平和と戦争
◆次世代交流チームの学生の日と戦後80年イベント
◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから
◆所蔵品から

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◆お知らせ・催し物
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催し物

◆企画展「戦争の中の子どもたち」・「戦争と動物たち」
と き 9月23日(火)~11月22日(土)
11:00~16:00(最終日は15:00まで)
休館日 日・月曜日
ところ ピースあいち3階展示室
入館料 大人300円/小中高生100円

★関連イベント1 朗読の会「オリーブ」による朗読
「おとうさんはどこに(いりえともよ)」「ガザ日記:ジェノサイドの記録(アーティフ・アブー・サイフ)」他
と き 10月18日(土)13:30~14:30
ところ ピースあいち1階交流のひろば
参加費 無料(但し入館料が必要です)

★関連イベント2 講演会「戦争の文化と子どもたち」
お話 西形久司さん(東海高校教諭・当NPO理事)
と き 11月1日(土)13:30~15:00
ところ ピースあいち1階交流のひろば
参加費 無料(但し入館料が必要です)

◆第13回寄贈品展 「戦後80年 時をつなぐモノたち」
2024年7月~2025年6月までに31名の方からいただいた寄贈品
158点を展示します。
と き 12月2日(火)~2026年2月21日(土)
11:00~16:00(最終日は15:00まで)
休館日 日・月曜日 冬季休館12月27日~1月5日
ところ ピースあいち3階展示室
入館料 大人300円/小中高生100円

お知らせ

◆ 約90人の「戦争体験者の語り動画」が館内で視聴していただけます。

◆2階の「みんなのひろば」は、本を読んだり、かみしばい(映像)を見たり、
戦時中のおもちゃに触れたり・・・親子で楽しめるコーナーです。

★ピースあいちの活動を支えていただく会員大募集中!!
正会員   年6000円。(入館料無料の年間パスポート券あり。
但し特別展の場合は利用できません)
賛助会員 年3000円。
(入館ご招待券年2枚。賛助会費は認定NPOへの寄付として税の
優遇措置が受けられます。)
寄付 (認定NPOへの寄付として税の優遇措置が受けられます。)
郵便振り込み  払込取扱票(払込料金ピースあいち負担)
記号番号 00830‐8‐13084
加入者名 特定非営利活動法人 平和のための戦争メモリアルセンター
オンライン(クレジットカード)決算でもご協力・ご支援いただけます。
https://congrant.com/project/peaceaichi/3911

(↓詳しいお知らせ・これからの催しはこちらから)
https://peace-aichi.com/

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◆「子ども企画展・戦争の中の子どもたち」に寄せて
運営委員  橋爪 玲子
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9月23日から「2025 ピースあいち子ども企画展」が始まりました。戦時
下の教育や子どもたちの暮らしを、当館所蔵の実物資料と平易な文章で
書かれたパネル展示を通して振り返ります。また、「ゾウを守った東山
動物園」や「戦時下の動物」についても展示しています。今回の特別展
示は、「学童疎開」を取り上げています…。

(↓全文はこちら)
http://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-1.html

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◆夏の企画展「学び舎から戦場へ」に関わって ◆「特攻」講演会
語り継ぎ手の会  佐々木 陽子
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「学び舎から戦場へ」企画について私自身は特に知識があるわけでもな
かったが、子を持つ親としてわが子を、またその次の世代を戦場に向か
わせるようなことは決してあってはならないという気持ちは自然とあった
し、知らないからこそ知りたい、と思った…。

(↓全文はこちら)
http://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-2.html

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◆戦後80年夏 戦争体験者の想いを次の時代へ…
運営委員  林 和子
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企画展「戦後80年 戦争を語り継ぐー語り事業のあゆみ・これからー」の
パネル展示と90人の体験者の証言動画、夏恒例の「戦争体験を聴くシリー
ズ」での体験者の方々のお話。ピースあいちが開館の年からずっと行って
きた「戦争体験の語り事業」をふりかえりながら、体験者から語り継ぎ手
に手渡されているこの事業の大切さを改めて感じました…。

(↓全文はこちら)
http://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-3.html

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◆はじめての『教員のための博物館の日』を実施◆
参加者は満足“ふむふむ・・・”
運営委員  高橋 よしの
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この企画は、国立科学博物館と共催。“教員に博物館に親しみを持っても
らい、博物館の資源を知ってもらう”ことを目的に、美術館、科学博物館
のほか、歴史、天文、考古、民族、自由民権、まんがなど多様な博物館が、
今年は全国で78参加しています。国立科学博物館のHPからも、各博物館の
開催日程や一覧を見ることができます。
ピースあいちでの開催は8月21日。少しでも教員の方が参加しやすいよう
にとの日程設定でしたが、参加者は小学校2名、中学校1名、高校2名、
大学2名の7名。さて、参加された方たちは、来てよかったと思えたのだ
ろうかと、案じながらの運営でした・・・。

(↓全文はこちら)
https://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-4.html

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◆子どもたちが感じる平和と戦争
社会福祉法人てとろ 理事長   阿部 真由子
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毎年7月になると、法人の運営する保育園の5歳児皆で、ピースあいちさ
んを訪問しています。3歳から「平和」ってなんだろう?と考える機会を
設け、継続的に取り組みをおこなっています。年長児は事前学習としてス
タジオジブリの名作「ほたるの墓」を鑑賞し、それぞれの感想を話し合い
ます。その後、ピースあいちさんを訪問します。映画の中で節子が被って
いた防空頭巾を実際に被り、町を焼き尽くした焼夷弾を触ることは、子ど
もたちにとって「少し怖い、でも興味がある」体験になります。その体験
を通し、映画の中の出来事が現実であったのだと、子どもたちは初めて感
じるのです…。

(↓全文はこちら)
https://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-5.html

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◆次世代交流チームの学生の日と戦後80年イベント
運営委員(次世代交流チーム)  原田 拓郎
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次世代交流チーム初めての夏休み期間の開催となった「学生の日」とピー
スあいちの戦後80年企画「ロールプレイングイベント」を開催しました。
戦後80年企画では「ロールプレイで考えよう~もしもこの国に戦争が起き
るとしたら~」を行いました。今回は2部構成とし、1部は小、中学生を
対象として、来館の親子連れにも参加を呼びかけました。3組の親子、
中学生2名の計9名が参加し、新しく構成した内容で考えて話し合う形式
のグループワークを行いました。「むずかしかったけど考えることができ
て良かった」「とても勉強になった」と感想をいただきました…。

(↓全文はこちら)
https://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-6.html

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◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから
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戦後80年、終戦記念日の本日、インターネットで検索し、住まいから近く
戦争について知ることのできるピースあいちさんを訪れました。胸の鼓動
が少しずつ早くなっていくのを感じながら、目をそらさず見ていくのに必
死でした。「点と線をつないでいかなければ未来はない」という言葉が心
に残っています。その時代があったからこそ今がある。そして、それをつ
なげていかなければいけない使命があるんだと感じました。(28歳)

(↓全文はこちら)
https://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-10.html

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◆所蔵品から◆
資料ナンバー1532「尋常小学国史付図 上巻」より「史跡鳥瞰図」の話
資料班
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今月は、先月と同じ「尋常小学国史付図 上巻」から、巻頭の「史跡鳥瞰図」
をご覧いただきます。
ピースあいちの地元の名古屋の周辺や、京都・奈良・大阪は大きく詳しく
描かれています。イラスト化された地図というだけではない独特の表現方法
が見られます。

(↓全文はこちら)
https://www.peace-aichi.com/piace_aichi/202509/vol_190-11.html

詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20250823_kokushifuzu.pdf

ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、
バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
https://peace-aichi.com/objects/