今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

 今年の名古屋空襲展は、名古屋の市街地爆撃作戦に参加したB29搭乗員の記録からその実相を明らかにしようという展示です。「自分はその下、地上で逃げていた!」「私の実家が爆撃を受けたのは何日ですかね」…。ボランティアにお声をかけてくださる来館者がたくさんいらっしゃいます。

フレミング氏のB29搭乗・空襲記録に圧倒されました。コピーでなく原本と思われる品が多数あり、フレミング父子の戦争の捉え方を、戦争加害、被害の両面から見ることのできる貴重な企画だと思います。映画上映会はすでに予約で満席となり観ることができませんが、若い方への伝承を地道に進められていることに感謝申し上げます。次回も企画展を拝見させていただきたく存じます。(73歳)

丸の内小(大成小学校卒)。1945年3月12日未明B29アメリカ爆撃機(焼夷弾)により家は全焼。14歳でした。80年間折にふれて哀しみがこみ上げてきました。今日ここにボブ・フレミング氏と握手ができて、また美しい目を見て、言葉は解らなくても心が通いあえたと信じ、何と弾むような思いでした。この世に未練なく生涯を終える事ができます。私に力をくださったピースあいちの皆様に改めて御礼申し上げます。(94歳)

ロバート・バーグ・フレミングさんの展示からは、世界中の人々が戦争を嫌がって恐怖していたことが伝わってきました。32回の攻撃で、仲間が次々と死んでいき、市街地に爆撃する気持ちはどんなに辛かったか。しっかり展示を見てもはかり知れませんでした。戦争がもう二度とないことをねがっています。(21歳)

貴重な資料を公開してくださったボブ・フレミングさんに敬意を表します。読ませていただいて、空からレーダーで命中させる行為は、ゲームのように感じました。B29搭乗員には、自分の命、戦友たち、上官たち、それ以外の人間ははなから存在していないんだなと感じました。自分がしたことの大きさ、影響を50年経っても実感できない。でも、確かにあの日々があったこと、その証拠を生涯隠し持っていたかったのではないでしょうか。私は今回の企画展で、戦争が終わらない理由をみたように思います。特別日本を恨んでいたわけでもなく、戦争教育を刷りこまれていたわけじゃないことに驚きました。(39歳)

私の父も第二次世界大戦に学徒で出陣した世代です。戦争の話は父からほとんど聞くことはなかったです。父親の戦争を自分に引き付けて、絵やフイルムの形で表現されているボブ・フレミングさんはすごいと思います。戦争を率直に見つめ、個人がどんなふうに関わらされ、変わっていくのか。戦争をしない努力を重ねていくことが大切だと思いました。

昔の勤務地が空襲を受けた写真を見てショックでした。今の平和をしみじみ幸せだと感じています。(69歳)

私は88歳の東京空襲を体験した女性です。3月10日の東京大空襲は今でも頭に焼きついています。戦争の勝ち負けは両者各々考えがありますが、勝者のアメリカの人たちが焼夷弾攻撃を知らないとは大変悲しい。一夜の爆撃で10万人の市民が亡くなった戦争史をもっと学んでほしい。(88歳)

とても良く作られた映画を見せていただき、ありがとうございました。私は今、愛知淑徳大学、東京HAL専門学校の学生たちとともに戦争を題材とした自主製作の映画を企画中です。同じく戦争を扱った映画を作成したフレミングさんの話を聞かせていただき、心持ちから美術的な面においてもとても学びがありました。制作に生かしていきます。(29歳)

自分自身ピースあいちのことを先月しり、初めてお伺いさせていただきました。今回のイベントに多くの人が集まっていたことに驚き、皆様の意識に感銘を受けました。ただやはり若い方が少なかったので、自分の周囲にも広めていけるよう努力せねばと思いました。(29歳)

映画上映後、質疑応答でもていねいに答えていただいたことに感謝します。上映会が広がるように。

戦争に関する資料館や展示館はいろいろな所で訪れる機会がありますが、同じ場所を訪れても、いつも何かしら違った感想を感じます。愛知県への空襲も今日あらためて見学しました。こういう経験は一度見たからおしまいということではないのだと感じました。くり返し、見聞きすることで、忘れることなくいつまでも心にきざまれるのだとあらためて感じました。(64歳)

先日、今回の企画案内を姉がテレビで見たと言って私を誘ってくれました。母は自らの空襲体験を、生涯にわたって幾度となく私たちに聞かせてくれたものです。母の体験は、絶対に忘れることのできない記憶として、聞く私たちにも同じ体験をしたかのように深く残っております。本日、そのときの生々しい様子を目にすることができ、感無量でありました。資料館を訪問するにあたって、あつかましいことではないかと存じましたが、母の残した原稿がひょっとしたらお役に立てるかもしれないと思って持参いたしました。ご参考にしていただければ幸いであります。ご親切な対応に感謝申し上げます。

展示品、写真、その他の多さにびっくりしました。戦争の悲惨さ、ひどいものですね。戦争は二度とやってはいけない事。痛切に思いました。(79歳)

豊富な資料が整えられておりました。2階の説明パネルが分かり易くて。願わくば印刷物で提供されれば幸いです。(75歳)

父が亡くなり、その生涯をふりかえった時、戦争の時期との重なりを初めて知りました。一言も本人の口から聞くことはなかった大変な時期のことを理解しておくべきだと思い来館しました。毎月のように見つかる不発弾の多さに、名古屋空襲のことを知っておくべきだと思いました。(54歳)

記憶を消さない取り組み、素晴らしいと思いました。二度とこのようなことが起こらないように願うのみです。(76歳)

知らないことがたくさんありました。ロバート・フレミング氏の展示(B29からみた爆撃…・反対の立場)、とても良かったです。(75歳)

名古屋空襲の展示を見て、戦争って人の理性も狂わせてしまうもの、そこに入ってしまうとどんどん巻き込まれて自分では抜け出せなくなる。本当におそろしいものだと思いました。私は戦争のない時代、国で過ごすことができ、幸せだと思いました。(75歳)

久しぶりに来ました。戦争の悲惨さ、むなしさ…千種区の上野地域で戦跡をめぐりながら平和を訴えています。とても参考になりました。ピースあいちを平和のとりでとして守り続けてほしいです。(70歳)

質量ともに充実した立派な展示と思います。最近類似の名前の施設で、戦争の歴史を美化するようなものもあり、憂慮しているところです。被害の歴史だけではなく、それ以前の加害の歴史を忘れてはいけない。人を殺してはならない、人殺しに協力してはならないです。母は神戸で空襲にあいました。母の学友たちは防空壕にかくれましたが、大型爆弾の直撃を受けて全滅したそうです。国は国民を守りませんでした。先日考古博物館で古墳の石室墓室の模型をみましたが、今日防空壕の模型を見てなんだか似ているなと思っておかしかったです。(65歳)

ていねいな解説でわかりやすかったです。3~4回目ですが、さらに深く調べ、学びになりました。