平和学習会開催◆ピースあいちの語り手のお話を聞く
みよし市教員組合青年部 大津 早也香
1 派遣を依頼した経緯
青年部で毎年開催している平和学習会。今回は12月21日に北部小学校で開催し、48名が参加しました。戦争を経験したことのない私たち教員が、さらに下の世代である子どもたちと学校現場で平和学習を進めるにあたり、大人である私たちも戦争や平和について深く考えていく必要があると感じていました。
戦争を経験された方々が時間とともに減ってきている中で、戦争経験者の生の声を聴き、戦争の記憶や歴史を学びたいと思っていたところ、ピースあいちが戦争体験語り手派遣をされていることを知りました。実際に戦争を経験された方の話を聴き、私たち教員が平和に対する意識を高めていきたいと思い、「平和や戦争について考え、教師としての立場から自分にできることを考える。」というテーマを掲げ、ピースあいちにご協力いただきました。
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2 語り手の方のお話
学校の教科書では深く学ぶことができない、満州開拓団の話を詳しく聴かせていただきました。当時の日本がどのような政策をしていたか、その政策が人々にどのような影響を与えたかということを経験された方の言葉で聴くことができ、戦争の悲惨さや壮絶さを学びました。
寒さに耐えながらスコップやくわで荒れ地を耕す苦痛さや兄弟を亡くした悔しさについてのお話も印象的でした。以下、平和学習会後の参加者の感想を紹介させていただきます。
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★参加者の感想★
・教科書では学ぶことができないことを学ばせていただきました。胸が痛むような話を聴き、今わたしたちが幸せに暮らせることのありがたさを実感しました。世界平和につながるように、まずは一教員として目の前にいる子どもたちが幸せに生活できるよう支えていきたいです。
・自分の祖母も語り手の先生のご年齢と近いため、祖母が生きている時代にこのような出来事が起きていると思うと複雑な気持ちでした。くり返してはならないという思いを持ち、今の平和のありがたみを改めて考えました。
・今後、社会の授業で戦争について扱っていくときは、今回学んだ戦争の悲惨さなどを子どもたちに説いていきたいです。戦争の出来事を風化させることがないように、次の世代につないでいくことが大事だと感じました。
・平和学習と聴くと、日本の原爆被害の話の印象が強いですが、日本人が中国の人に対してやってきたことを聴くことができたことはとても貴重だと思いました。「戦争をなくさないと全人類は滅びる」というお言葉を聴き、戦争は計り知れないほど恐ろしいものであると感じました。今回お話していただいたことを子どもたちに伝えていきます。
3 最後に
今回聴かせていただいた貴重なお話を忘れずに、平和とは何か考え続け、さらに下の子どもたちへと伝えていきたいと思います。
末筆ながら、私たちの依頼を温かく受け入れ、貴重なお時間をくださったピースあいちの方々に心より感謝申し上げます。