今月のピースあいち◆来館者アンケートから
10月・11月、この時期ピースあいちは子どもたちの姿でいっぱいです。「こんにちは」とあふれる笑顔で来館する子どもたち。戦争体験のお話、展示のガイドのお話に聞き入る真剣なまなざしは、企画展示「戦争の中の子どもたち」と重ねてしまいます。「子どもたちの笑顔を奪ってはならない。」語り手やガイドのみなさんも力が入ります。
自分が学習した歴史のイメージの戦争と、マクロな視点から見る戦争のイメージは、少し違って見えました。軍隊が動いた軌跡や戦争の時の写真、記事の内容を見ていると、戦争の凄惨さを強く感じます。数字ではなく一人ひとりの人生があること、罪のない人も巻き込まれて亡くなることを思うと、心に深く刺さる悲しさがあります。(27歳男性)
毎回、貴重な企画展を準備され、心よりお礼申し上げます。今回、戦時の子どもたちや、動物たちの置かれた状況に、悲しみと怒りを覚えます。当時の東山動物園の園長さんたちの命がけの抵抗とご尽力に敬意を表します。被団協ノーベル平和賞受賞のニュースは、来年戦後80年を迎える日本にとって、平和へベクトルを向ける大きな機会と思います。(72歳男性)
今まで学校で戦争について学び、修学旅行は沖縄で戦争の悲惨さについて詳しく学びました。平和な時代を生きていると、ついそのような過去があったことを忘れて過ごしています。そのため、地元にピースあいちのような素晴らしい資料館があると知り、今回、来館してみて、とても心に響くものがありました。戦争の悲惨さを忘れず、今後も平和な未来であり続けるためにも、ピースあいちのような戦争を語ってくださる場は必要不可欠だと思います。今日はとても素晴らしい時間になりました。(22歳女性)
戦争に関する展示は、もっと時間をかけて見学したいと思うほど、内容が充実していると思う。(終戦時5歳の自分。B29も実際に飛んでいるのを見た者として…)(84歳男性)
橋本克己さんの貴重で身につまされる体験談(10歳でたった一人満州から引き揚げ)を聴いて、戦争のひどさと平和のありがたさをしみじみ感じ、考えを新たにしました。政治と軍事にふりまわされて、一番ひどい目にあうのはいつも庶民(一般の人々)なんですね。このような体験談を子どもたちにぜひ継え続けたいものです。(77歳男性)
私の父も満州へ行っていました。死ぬまで一言も私たちに戦争の話をせずに、あの世へ持っていったのでしょう。お話を聞いて、父の苦しみを思いました。(67歳女性)
体験のお話、ありがとうございました。過去のこととして感じることなく、現実に起こったこととして受けとりました。展示も身にしみました。スタッフの皆さんの平和に対する願いを受け取って帰ります。(68歳女性)
戦時中のものを実物でみると、写真よりもリアルな感じで、戦争の恐怖を実感した。このような悲しいことがあったということを忘れず、平和な日々が続くといいなと思う。(14歳女性)
ピースあいちの「命の壁」を見て、戦争は私が想像していたよりも、もっと悲惨なものなんだなと実感しました。戦争のことをわすれずにいたいです。(12歳女性)
むさべつばくげきをやめてほしい。さべつもやめてほしい。戦そうで死んだ何十、何百万の人の命をむだにしないで生きていきたい。(10歳男性)
せんそうがあったらへいわにならないし、うれしい人もいない。でも、せんそうがなかったらへいわになり、世界はうつくしいけしきで、しんでしまう人も少ないから、せんそうがなくなってほしい。(8歳女性)
数えきれないほど亡くなってしまったこの15年戦争のことを二度と起きないように、そして他国でもそんなことが絶対に起きないことを願います。(12歳男性)
貴重な資料とわかりやすい解説で、改めて勉強になりました。戦争に興味のある方、ない方も来館してもらいたいです。戦争を知らない人たちの時代になってきています。風化させないためにも、こういった資料館は大事です。継続維持してください。本がたくさんあるので、喫茶コーナーがあるといいと思いました。(41歳男性)
戦争の歴史や証言を次世代に継続させていくことに関心を持っております。卒業した大学での卒業論文でも、各地の戦争資料館の展示や運営について取り上げました。私は現在学芸員資格の取得を目指しています。将来、もし学芸員になることができたら、自分なりに戦争の歴史を継承させるために、このような資料館の展示や運営・資料保存に携わりたいと思っております。(23歳男性)
ゆっくり説明を聞いたのは初めてです。何度来ても良いところだと思った。加害責任をもっと知らせるにはどうしたらよいか。15年戦争をなぜ始めたのか。日本の歴史をしっかり学ばないといけない。(79歳女性)
知らないことばかりで、あらためて平和についてもっと知って考えていかないといけないと思いました。子どもたちと一緒に話したりする機会を、もっともちたいと思います。(51歳女性)
私は鳥取出身で、祖父母と一緒に暮らしていました。祖父母は学徒動員で愛知県に来たこと(住んでいたこと)があり、祖母は安城、祖父は知多で働いたそうです。大空襲は経験しなかったそうですが、道を歩いているときに、敵の飛行機に攻撃されたことがあったそうで、大地震(戦時中に鳥取大地震も経験)よりも何倍もそれのほうが怖かったと、いつも話していました。祖父母は生きて帰りましたが、愛知でもたくさんの大きな空襲があったこと、その様子は知らなかったので、今回知ることができました。(女性)
はじめて来ました。2階の展示品は文字が多く、いささか残念でした。それは、私が広島と長崎、そして伊江島に阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんが作った資料館、また南風町文化センターなどの展示コーナーや陸軍壕跡を見てきたからです。しかしながら、市民の手でこれだけの戦争と平和の資料館が設立・運営されていることはすごいことだと思います。1階の図書コーナーが豊富ですごいです。(74歳女性)
戦争・原爆の悲惨さとともに、当時の日本の侵略のひどさを感じます。(47歳女性)
戦争をしていいことなんてないし、なんの罪もない小さい子も亡くなってしまったり、けがや後いしょうがあると知った。だから戦争は二度としてはいけないと思った。(12歳女性)
小学生の頃に亡くなった曾祖父が戦争へ行ったことを思い出して、改めて戦争の悲しさだったりを知れてよかったです。(27歳男性)
以前より来館したいと思っていました。井戸さんの戦争体験を聴かせていただき、文字や写真より、やはり直接お話を聴くことが重要だと再認識いたしました。なぜ人は戦うのか。特に「戦争・いじめ」、この二つは、いつの時代も続く。人は過去の歴史や経験から学べるはず。しかし現状はどうだろうか?一人ひとりが自分事として受け取ることがなかなかできていないのが、一番の原因だと思う。自分事として受け取ってもらえる仕組みを発信していけば、戦争未経験者にもしっかり伝わるかと思います。戦争というものを自分事としてとらえる若い世代が増えていけば、この世から戦争がなくなるのかもしれません。(37歳男性)