西形先生講演、聞く人それぞれの胸に残る記憶に◆ピースあいちで

私学をよくする愛知父母懇談会 名東センター   藤田 敦子

                                             




 10月26日(土)、名東区、千種区、長久手市で子どもを私学に通わせている生徒、父母と教員の集まりである「私学をよくする父母懇談会 名東センター」では、東邦高校の生徒さんの活動やピースあいちの皆様のおかげで、毎年「平和を学ぶ」機会で充実した学びをさせていただいています。
 今年は、西形久司先生のお話をピース愛知あいち1階で聞かせて頂き、その後2階の展示を説明していただきました。

 

 西形先生の平和講演は、「戦争文化と子ども達」という題で、いかに戦争が子どもたちの命を脅かすばかりでなく、遊びや本を通して子ども達の心に暗い影を落とすかを教えてくださるものでした。聞かれた皆さんは、メモを取ったり写真を撮ったり。
 今までのお話とは違った視点で驚くことばかりでした。先生の貴重な資料も手に取って見せていただけました。先生が静かにお話しされるほど、戦争がいかに恐ろしいか、その実感が一層深くなりました。

 

 その後は2階の展示室で、展示物を細かく、そして深く教えていただくことができました。名古屋がなぜこんなに多く爆弾を落とされたのか、その被害の大きさなど、知らなかった事実を多面的に教えていただけました。

参加者の皆さんからの感想

○ 時代、環境、教育は、子どもの未来だけでなく、命も奪っていくと、悲しくてやりきれないです。私の祖母も見た名古屋城が焼け落ちた姿。先生のお話では偶然だったそうですが、名古屋市民は深い絶望と悲しみを味わったと思います。戦争が世界中からなくなり、平和で子どもたちの笑顔があふれる未来にしていきたいです。

○ すごい先生にもかかわらず、気さくな雰囲気でどんな質問にも答えてくださいました。みんな一緒だったので、いろいろな質問も聞けて、より多くのことを学ぶことができました。

○ たくさんの犠牲者を出した日本の責任として、戦争は絶対にしてはならない、核廃絶に向けて声をあげ続けなければならないと思いました。核の共有などをさせないよう、もっと政治や平和について学ぶ機会が子どもたちにも増えるようにしたいと思いました。

○ 2階で先生がしてくださるお話は、具体的な数字が盛り込まれ、当時の状況を細かく想像することができました。戦争は偶然に何となくではなく、緻密に計画的に進められていった様子、その反対で起こった結果など、さわりの部分までしか聞くことができず、ぜひ次も聴きたいです。

○ 先生のお話はわかりやすくて、教科書では教えてもらえない裏側のお話まで聞かせてもらえて、あっという間の3時間でした。中学の息子がいますので、また先生のお話が聞ける会がありましたら、ぜひ一緒に参加させていただけたらと思います。

○ 戦争は普通の人が人殺しをして誉められる以上のことでした。子どもまでたくさん死んでしまって。その理由は何なのでしょう。人の命に代えられるものはないのに。戦争のない世界になることを願っています。