◆所蔵品から◆資料ナンバー10389その他 外側だけではわからない資料の話
資料班



軍用カバン

軍用カバン

 今月ご紹介するのは、「サムネイル写真だけでなく、中身も見てほしい」資料たちです。
 2024年12月から始まる第12回寄贈品展で展示する予定の資料の中からご紹介します。まずは「軍用カバン」です。
 衣類の収納ケースに今でもありそうなサイズです。長い辺が約70センチメートル。軍服と同じような色の布で覆われています。

軍用カバン 軍用カバン

軍用カバン

 めくると金属の箱が出て来ました。同じような形態で、中身がバスケットのような箱のものもありますが、これは鋲(びょう)をたくさん打った金属のケースでした。

千人針 千人針 縫い付けられた硬貨

千人針

 次に、千人針をご紹介します。1000個の縫い目が作られている布です。腹巻きになっていて、お守りとして戦地で身につけていました。
 穴のあいた硬貨が縫い付けられています。これもお守りで、5銭硬貨(死線を越える)(4銭を超える)と10銭硬貨(苦戦を越える)(9銭を超える)という、言葉遊びです。遊びという言葉は合わないかもしれませんけれども。

千人針 千人針

千人針中身

 すその方をめくってみると、とぎれとぎれの縫い跡が見えます。もう1枚布をめくると、結び玉が見えます。千人針には、この結び玉が1000個あります。

「勅語」

「勅語」

 「勅諭」です。文章の始まりを検索してみると、これは明治15年(1882年)に出された「軍人勅諭」です。巻紙に書かれていて、長さはデータベースによると3750ミリメートル。長い机(1.8メートル)を2台つなげたのと同じくらいの長さがあります。

蓄音機

蓄音機

 こちらの箱、大きさは410×435ミリメートル、高さが340ミリメートルです。

蓄音機 蓄音機

蓄音機

 ふたを開けるとこうなります。蓄音機、レコードプレイヤーです。(写真の背景をぼかしたらファンタジー風になりました)
 箱の横にハンドルを付けて、手で回します。

蓄音機

蓄音機

 ふたの内側についている型番も見えます。 

お知らせ
第12回寄贈品展 知ってほしい 戦争の時代
2024年12月3日(火)~2025年2月22日(土)  ピースあいち3階展示室

現在、準備中です。





詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20240923_inside-outside.pdf

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https://peace-aichi.com/objects/