「平和学習会~思いをつなげるきっかけを~」
名古屋市職員労働組合 長谷川 容子
2月27日、名古屋市の福祉関係職場で働く仲間とピースあいちのボランティアの方の交流会を行いました。私たちの組合新聞にピースあいちを取り上げ、運営委員の原田拓郎さんとの対談を掲載したことをきっかけに、今回の学習会の講師を依頼しました
原田さんからは、ピースあいちでボランティアをするきっかけや次世代交流チームでの活動などが紹介され、戦争とは何か、という問いとともに、戦争は身近な人が亡くなることであって特別な事を考えるのではないという思いを参加者に語り掛けてくださいました。
原田さんのおじいさんが戦争に出征され、無事に戻られたから原田さんが今ここにいるという現実とともに、やりたい事もやれず、戦争に行かされ、亡くなった多くの人たちにも家族がいて、友人がいて、大切な人たちがいたという事実もあることを語られました。
平和について考えるというと、とても重たい話をするようなイメージがある、と参加者から率直な意見もありましたが、原田さんのお話からも、特別な事ではなく、身近に起こったら悲しい思いやつらい経験をすることが戦争です。戦争をしないために何かできることがあるのではないかという思いが多くの参加者の中に沸いていきました。
また次世代交流チームの増田さんにも来ていただき、ボランティアをするきっかけである、戦争体験の語り手が亡くなられていく中「語り継ぎ手」となりたいという思いを熱心にお話いただきました。保育士の参加が多かったので、語り継ぎ手にならなくてはという危機感を感じられる感性はどうしたら育てられるのか、という質問が出てくるほど、平和への思いが伝わりました。
お二人も加わり交流会を開き、「増田さんが紹介した平和を伝える絵本を保育の中で読みたい」「学生時代の平和学習を思い出すきっかけとなった」「ネットでニュースを見ると触れないままでいる情報があると感じた」などの感想が出ました。
今回の学習会も1つのきっかけとして、「平和の絵本交流会」や「ピースあいち見学会」、「沖縄平和ツアー」を企画しようと動き出しています。日頃、戦争や平和について触れることがないからこそ、次へつなぐきっかけ作りをする大切さを感じ、新たな一歩を踏み出しています。