◆所蔵品から◆資料ナンバー9712 横断幕の話
資料班
12月7日(火)より始まる「第9回寄贈品展 来て見て伝えよう戦争の記憶」の準備が始まっています。
ピースあいちのガイダンスビデオでは、ピースあいちのことを「市民手作りの資料館」と紹介しているのですが、寄贈品展の展示も毎回まさに手作り。レイアウトを考えて、紙資料の額装、キャプション(展示物の説明)を印刷してカット、最後の展示室での作業まで、みんなで考えて手を動かして作り上げて行きます。その中で、今回、どうやって展示しよう…と迷っているのが、
横断幕
これです。
畳んである状態で、長方形の縦が50センチメートルよりも大きいくらい。けっこうな大きさです。
広げると、ものすごく大きい布です。出征兵士を送り出すときに使用した横断幕です。
横断幕
机の上に広げてみました。縦が1600ミリメートル、横は広げると5600ミリメートルです。名前と紋が入っています。
白と濃青色の横縞になっています。
横断幕上部 ひも
つりひもは3色、白青黒です。布のループでつり下げます。
横断幕 裏側
裏側から見てみました。
裏から見ても紋が白く見えるので、布を染める段階で紋が入っています。表側にプリントをしたものではありません。青い部分の上部と下部に白い縫い目が入っています。白い布と青い布を縫い合わせて横縞を作っています。この写真では縫い目までは見えませんが、ミシンで縫われています。
横断幕
紋と紋の間隔は約1.8メートルです。
横断幕 ふさ
赤系の色のふさがついています。両脇につけるのなら2個必要なのに1個しかない。どうやって使うのか。
横断幕 使用イメージ
調べていくと、このようにして使っている画像が出てきました。中ほどでたくし上げて、飾り結びをしたひもと房をぶら下げています。左右の広いところにバランスよく紋が入ります。
神社の拝殿でもこのようにしているのを見ることがあります。
玄関に付けた場合、たくし上げたところが出入り口になります。
お知らせ
2021年12月7日(火)より、「ピースあいち第9回寄贈品展 来て見て伝えよう戦争の記憶」が始まります。(2月26日(土)まで)
今回ご紹介した横断幕を含む、115点を展示します。
詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20211022_kizououdanmaku.pdf
ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
https://peace-aichi.com/objects/