ピースあいち公式ツイッター7周年!
ボランティア「中(なか)の人」

                                           
 

 Twitterを始めて7年が経ちました。
 始まりは、企画展「戦争と若者~断ち切られた命と希望」を宣伝するために、期間限定アカウントとして試験運用した2014年夏でした。
 なんとか来館者の裾野を広げたい。「ピースあいち」の名前をもっと知ってほしい。それにはやっぱりネットでしょ!ということで、数年前にTwitterを始めてその情報拡散力を知っていた私は、「当館もTwitterやりましょう!」と提案したのです。

展覧会場の様子1

今では年末の恒例になったボランティア交流会の「Twitterで今年を振り返る」。コロナ禍が収束したら、またやりたいですね。

 

 ピースあいちの運営の中心世代は、当時も今も若くありません。
「ついったーって何?」
「ネットで何かするって怖そうだけど」
「そんなよく分からないもの、ちょっと賛成できないなあ」
などと、今思うと可笑しくなるような反応が返ってきました。
「怖くないですって。大丈夫です!とにかく企画展の期間だけ『お試し』でやらせて下さい」
と、みんなを説得したことも懐かしい思い出です。

展覧会場の様子1 展覧会場の様子1

Twitterで話題となったことが新聞に載りました。
『おじいちゃん、戦争の話を聞かせて下さい』は
単行本になっています。

 

 手始めに、同じ文面の自己紹介とフォローのお願いをたくさん送ったせいで、いきなりアカウントが凍結しそうになって焦ったこともありました(笑)。それでも、企画展の公式アカウントとして、戦争に翻弄された若者たちの青春を毎日ご紹介していくうち、フォロワー数も順調に増えてゆきました。
 そんな毎日に、転機となる出来事がありました。

 当時小学5年生だった少年が、祖父の戦争体験を聴き取ってまとめた自由研究『おじいちゃん、戦争の話を聞かせて下さい』をご紹介したところ、大きな反響があったのです。
 これは、フィリピン・ルソン島での激戦を生き抜いた当時90歳の「おじいちゃん」の壮絶な体験を、小5の孫が夏休みの宿題としてまとめた記録です。
 あまりにも素晴らしかったのでTwitterで連日ご紹介したところ、ものすごい反響があり、それをまとめたtogetterは当時10000viewを超えました(現在は約28000view)。これを機に、他府県からフォローしてくださる方が増え、「Twitterを見て」という来館者が全国各地からおいでくださるようになりました。本当に嬉しい驚きでした。

 それから7年。
 「Twitter面白そうじゃない!やってみなさいよ」と応援してくれた前館長は昨年3月に天国へ旅立ち、「おじいちゃん」こと八木進さんももうこの世に居られません。
 時は容赦なく流れ、戦争を語り継ぐ活動も年々難しさを増します。それでも、日々新しい出会いがあり、繋がりの輪は広がってゆきます。小さな声でもいい、今日も明日も気負わずに、戦争と平和についてtweet(さえずり)続ける所存です。