ボランティア雑感◆情報技術を生かして
ボランティア 岩崎 はづき

                                           
 

 こんにちは。3月よりピースあいちでボランティアを始めさせていただきました。私は現在大学3年生で、情報美学を専攻しています。また大学の博物館で企画の仕事をしています。自己紹介も兼ねながら、今回は文章を寄せさせていただきました。

 

 私が興味のある分野は、(美術館や水族館を含む広義的な)博物館においての情報技術の活用です。博物館において情報技術を活用することのメリットとしてよく挙げられるのは、
  ①多くの人に資料を見てもらえる
  ②場所をとらずに資料を公開できる
  ③映像などとの相性が良い
  ④安くいろいろなコンテンツが制作できる
といったところでしょうか。もちろんデメリットもあります。
 資料を無料公開してどこで利益を得るのか、著作権などは適切に守られるのだろうか、技術を持った人がいない場合は誰が維持・管理するのかといったことです。現状ではなかなかデメリットの部分の改善が図れていないというのも事実です。

 しかしながら、新型コロナウイルスの流行で多くの博物館が情報技術を活用することに興味を持っています。私の大学の博物館でもテレビ会議システムを使ってオンラインイベントを開いたり、博物館内部の映像を動画サイトに投稿したりするなどの活動を行っています。
 ピースあいちでも、イベントや研修会をオンラインで行うなどの取り組みがあります。私も情報分野にいる人間の端くれとして、情報に関することは特に積極的にお手伝いできたらと感じています。
 2000年に生まれ、祖父母も戦争を経験しているわけでもなく、戦争に関する知識を本や映画で得ている私は、ボランティアとしてピースあいちに貢献できることはあまりないのかもしれません。でも、情報技術に関することであれば、力になれるかもしれません。

 

 まだまだ勉強中の身でありますので、未熟なところもたくさんあると思います。ボランティアに慣れていなくてご迷惑をかけることもあるかもしれません。でも、もし皆さんの中に「情報技術でこんなことができればいい」と思いついたものがあれば、ぜひ共有していただきたいです。実現に向けて、私も何かしらの手助けをしたいと思います。
 博物館における情報技術の活用は、技術があるだけでは成功しないと私は思っております。新たな分野であるからこそ、アイデア次第でなんでもできると私は信じています。