◆所蔵品から◆資料ナンバー9509 LIFE 1946年11月4日号の話
資料班
寄贈品展 この時はまだ「LIFE」もきちんと壁に並んでいた
2月27日で終了となる寄贈品展なのですが、2月20日の時点でピースあいちはまだ閉館中。久しぶりに展示室に入ったら、壁面に展示している雑誌(写真赤矢印のところ)が1冊はずれているではないか。
今月はこの、はずれちゃった雑誌、アメリカの「LIFE」をご紹介します。
中身を見終わったらきちんと展示しなおします。
「LIFE」1946年11月4日号 裏表紙・表紙
表紙と裏表紙です。
らくだの大きな顔と、そのらくだの顔についたベルトをしっかり握っている男性。頭巾をベルトで留めていて、髭をはやしています。この号ではパレスチナの特集があるのです。現地の写真多数。
裏表紙はたばこの広告です。
…ちょっと待ってたばこの葉ってこんなに大きいのですか。(検索してみました。ほんとに大きいらしい。60センチとか70センチになるとか)
「LIFE」1946年11月4日号
ページをめくると、広告です。左のページはパーカーのペン(万年筆)「51」です。
右側は、「Dandruff」対策に「listerine」の「antiseptic」。「Dandruff」を調べると、「ふけ」。子どもたち、頭を洗われている?頭に何か塗られている?リステリンって、マウスウォッシュとか液体歯磨きの、あのリステリンですよね。antisepticを調べると「防腐剤」。人体に「防腐剤」はあんまりなので、この場合は殺菌、消毒という感じでしょうか。
「LIFE」1946年11月4日号
こちらのページは生き生きとした牛の家族?と食べ物のイラストです。右下のカップに入った茶色いのはアイスクリームです。「Borden」社の広告です。
レディーボーデンのアイスクリームが日本では売られています。関連のある会社でしょうか。
反対側のページの左端の「VENIDA」は人毛のヘアネットの広告です。「今月のhair-do」の紹介もあります。大きくロマンティックなカール。
真ん中の柱には表紙の説明。らくだと一緒の男性は「パレスチナの平和を守るポリスマン」だそうです。
その下はスタッフ紹介。エディターにライターに、写真やイラスト担当、リサーチ……、と続きます。
右端は化粧品。「Coty」の口紅 “SUB-DEB”LIPSTICK 。「Paris on your lips」、くちびるにパリを。
「LIFE」1946年11月4日号
上:ドイツの新しい切手 下:選考の様子、候補作
各国の好みの没デザイン(左)と、それまでのドイツの切手(右)
パリの次はドイツ。ドイツの切手の新しいデザインについて。
ナチスのデザインの切手に替わるデザインを募集したら、思ったよりたくさんの案が集まり、なかなか決められなかったという話です。
「the Allied Controll Council」という組織で選考をしていたら、同盟国(アメリカイギリスフランスロシア)各国で好みが全然違ったという話みたい。
シンプルなデザイン推しがアメリカ、ハンマーに労働者がロシア、文学的なのがイギリス、象徴的なのがフランス、だったそうです。
それで、妥協というか折衷案というか、というところで決まったらしい。(1枚目の一番上の5枚)
「LIFE」1946年11月4日号 広告
ここからは、カラーの広告ページをご覧いただきます。
アメリカらしい食べ物、ベーコンとケチャップ(Catsupと書きます)。
「LIFE」1946年11月4日号 広告
缶のスープと、塩です。
検索してみると、今でもほぼ同じデザインのパッケージで売られています。
「LIFE」1946年11月4日号 広告
こんな昔からあったのね、と思ったのがこちら。
冷凍食品のコーンと、電気毛布。
「LIFE」1946年11月4日号 広告
最後に、絵付きのグラスと、トランプ(Playing Cards)です。
詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20210221_kizoulife.pdf
ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
https://peace-aichi.com/objects/