企画展 沖縄の『こころ』- 追悼大田昌秀と儀間比呂志展 (2018/5/29~7/7)

2018.03.24

 

 

   6月23日の沖縄慰霊の日にちなんで「ピースあいち」では毎年沖縄をテーマにした企画展を開いています。11回目を数える今年は、実際に沖縄戦を体験し、その後、沖縄県知事を務めた大田昌秀さんと、沖縄の苦渋と悲しみを版画で表現した沖縄生まれの版画家、儀間比呂志さんの二人を取り上げます。
  1925年生まれの大田さんは、沖縄戦の真っただ中、銃弾の中に身を置き、戦後、その苛烈な体験をもとに、生涯絶えることなくずっと、平和を求め続けました。日本政府だけでなく、アメリカにも足繁く出かけて交渉を続けたことは、よく知られています。「基地のない沖縄」が大田さんの悲願でした。 

 儀間さんは1923年、沖縄・那覇市生まれです。洋画、版画を学んだのは大阪でしたが、戦後、たびたび沖縄に戻り、沖縄戦や沖縄の風景を版画や絵本で表現しました。今回展示する作品は、沖縄戦下の宮古島のハンセン病の妹とその兄を描いた絵本『ツルとタケシ』の原画と、沖縄戦の様相や沖縄の風物を題材にした版画作品です。

  大田さん、儀間さんは昨年、相次いで亡くなりました。二人の伝えたかった「沖縄」を、展示を通して考えたいと思います。

 

□展示
<パネル>13枚
沖縄の『こころ』を訴えつづけた元沖縄県知事 大田昌秀さんの歩みを紹介

<儀間比呂志作品>

絵本『ツルとタケシ』の原画19点(沖縄愛楽園自治会所蔵)

沖縄への思いを描いた版画4点(立命館大学国際平和ミュージアム蔵)

 

チラシのダウンロードははこちらから

 

開催期間 2018年5月29日(火) ~ 2018年7月7日(土)
開催場所 3階企画展示室
入場料 通常の入館料でご覧いただけます。
関連企画 『映画上映会と沖縄報告トーク』
6月2日(土)13時半~16時  1階交流のひろば
事前申し込みが必要です。申し込みはTEL.052-602-4222へ。
トーク「新たに要塞化する島の人々の思い」
大月ひろ美さん (元青年劇場女優)
映画上映
「標的の島 風(かじ)かたか」(2017年制作・119分)

沖縄慰霊の日・講演と朗読のつどい
6月23日(土)慰霊の日 13時半~15時  
1階交流のひろば
講演 
「大田昌秀の見た沖縄戦・儀間比呂志の感じた戦世(いくさゆ)」
阪井芳貴さん(名古屋市立大学大学院教授)
朗読 「平和の詩」群読 
ピースあいち朗読の会「オリーブ」