夏の特別展「マンガと戦争」展を終えて◆来館者の感想

                                           
 

 7月23日から9月14日まで、夏の特別企画展「マンガと戦争」が開催されました。期間中、1500人を超す方々にお越しいただきました。お寄せいただいた感想です。

 来館者アンケートから

40年前、市内の図書館には「はだしのゲン」が置かれており、歯抜けで飛び飛びながらも同級生と夢中に読みふけり、読み終えた後、原爆や戦争の恐ろしさを語りあいました。これからの子ども達にも知ってもらえるよう、戦争をテーマにしたマンガをピースあいちさんに置いていただけることをお願い申し上げます。(51歳女性)

松本零士、ちばてつや、本宮ひろ志、里中満智子など、知っているマンガ家がこのような戦争についての作品(マンガ)を描いていることを知ることができてよかったです。(53歳)

大学の卒論で「はだしのゲン」の英語版を扱っていたので、このマンガ展は絶対行きたいと思ってようやくでした。原爆以外の項目のマンガは知らないものばかりであったので、近くの図書館で見つけて読んでみようと思います。(22歳女性)

近所に住んでいます。子どもが小さいころ数回訪れましたが、今回久しぶりに来ました。「はだしのゲン」は子どもに購入し、小さいころに読ませていました。戦争とまんががこのようにつながっているとは興味深かったです。(イトウユウさんの)お話、おもしろく聞かせていただきました。(48歳女性)

マンガを買おうと思った。(61歳)

「あの花」読んで特攻に興味をもち、さらに深く知りたくて、ここに来ました。「あの花」に出てくる主人公と最初は同じ事を思っていたんですけど、これが戦争だってわかったから、めちゃくちゃ勉強になりました。(11歳女性)

マンガと戦争展を期待して鑑賞しに来ました。イトウユウ氏の博学ぶりと、あらゆるマンガ家の作品を今見て来たような話しぶり、研究者の一端をかいま見ました。3階特別展の沖縄戦の場面を描いた作品は言葉以上によく伝わりました。子どもの頃は、マンガはカッコいいもの、あこがれの飛行機、戦艦など、イトウ氏が話されたそのものでした。しかし、悲惨なマンガの場面を見るにつれ、今は反省ばかりです。今回の展示物のクオリティも高く、非常に考えられて展示されていると感じました。(68歳男性)

「マンガと戦争」は若い方たちに戦争を考えてもらえるよい企画だと思いました。戦争体験者が少なくなっていく将来に向けて、若い方たちに「戦争とは何か」を考えてもらえる機会を多く作らないと、戦争が遠い国の出来事であったり、「物語」になってしまう気がしています。伝え続けることが大切だと感じています。(66歳女性)

大変見ごたえがありました。沖縄で『月刊コミックおきなわ』が1987年4月から1990年まで「スーパーローカルマガジン」として出版されていたことは全く知りませんでした。1989年2月号では沖縄列伝として『国場幸太郎物語』を平敷善憲さんが描いていることも分かりました。近年、岩波文庫に復刻版として国場幸太郎著『沖縄のあゆみ』が出ていますが、ガラスケースに入っていた実物をぜひ見てみたいと思いました。追伸:1階の図書コーナーが豊富ですごいです。(74歳女性)

「マンガと戦争」展は、限られたスペースの中で、アウトラインを丁寧にまとめられている印象を受けました。さまざまな切り口がある中、「原爆」「特攻」「満州」「沖縄」の4つを選んだのは比較的関心が高い、あるいは題材に選ばれたものが多いということでしょうか。いずれにせよ、作者の年代や描かれた時代も偏りのないようにしているうえ、あまり有名でない作品も出されていたところに調査や準備の苦労を垣間見た気がいたします。またマンガをテーマにしたのもいい視点と思っていて、とりわけ背景を通じて当時の状況を、特に戦後世代は理解しやすいように感じます。Z世代の若者はSNSを通じて視覚的な理解に長けているようですので、次世代の継承にもこの企画展が繋がるよう願わずにいられません。来年以降も期待しています。(43歳男性)

見応えのある展示でした。自分は先の戦争に関心があり、またマンガの本も好きなので、1時間以上見入ってしまいました。「マンガはイマジネーションが働かない」と子ども時代、大人たちに言われましたが、マンガは絵という情報がいっぱい入っていて、戦争の悲惨なストーリーを伝え、頭にそのシーンを刻み付けるのには優れていると思います。私の好きな作家が満州のストーリーを描いていて、アマゾンで探してみたいと思います。戦争の漫画のシーンはおぞましいものもありますが、ひまがあればまた来たいと思っています。(40歳男性)

おざわゆきさん、こうの史代さんのマンガが大好きでうかがいました。来て良かったです。(46歳女性)

私はこわくて途中までしか読めなかった「はだしのゲン」。8歳の娘がここで読み始めました。続きは地元の図書館で借りたいと思います。まず戦争に興味をもって、戦争はなくすという思いを持ってほしいです。(48歳女性)

戦争少年マンガコーナーで写真を撮りたかったなあ。なつかしすぎて。(67歳男性)

今回の展示は、改めて戦争に対する認識を気づかせてくれました。マンガを通じて戦争の恐怖と残酷を伝えつつ、平和への祈りをこめた題材が多くありました。戦後数十年がたち、わすれてしまうようになってきましたが、マンガなどを通じることで、次代の人たちにも伝え、多くの人々が平和について考えていけたらと感じました。(19歳男性)

「マンガと戦争展」は各地で好評を博しただけあって、秀逸ですね。今後の夏の特別企画にも期待しております。(52歳男性)

「マンガと戦争展」のお知らせをSNSで見て、ちょうど名古屋に来るので見に行こうと前日に決めて来ました。市民の協力で立ち上がりこのような資料館ができたことを最初の映像で見せていただけて良かったです。私は1960年生まれで神戸で育ち、思い返すと戦争のことは子ども時代にマンガでよく出ていたのを読んでいたことを思い出しました。「少女フレンド」や「マーガレット」、弟の読んでいたマンガで風船爆弾のことも知りました。今の若い人たちは何で知り、興味を持つのか、気になります。

改めて戦争の怖さを体感しました。先般、ようやく「はだしのゲン」全7巻を購入し、3日かけて読了しました。鳥取県出身の母が広島県の広(呉市内)にある軍需工場に学徒動員され、8月6日の原爆投下直後、山越えにキノコ雲を見たと語っていました。「この世界の片隅に」の映画で追憶。その母も一昨年他界しました。(72歳男性)

マンガと戦争展を見に来ました。見たいと思った展示を見られたということが人生にとっては大事なのだろうなあと思いました。(41歳女性)

今回、小学生以来に「はだしのゲン」を読み、考えさせることが多々ございました。

とても面白かったです。勉強になりました。(29歳男性)

マンガはもっとも理解しやすく、感情移入できるという点で有効な手段だと思います。今後も若い世代につなげていただきたいと思います。(54歳男性)

多くのマンガ家が戦争を描いていることを知って、2度と戦争する国にしてはいけないと思いました。もっと時間をかけて見たいと思いました。(72歳女性)

マンガ展は良かった!昔手にした少女フレンドにも、子どもにわかるようにまんがで戦争のことが書かれていたんですね。あらためて、もっともっと今の子どもにも、まんがで戦争はダメと教えてほしい。(73歳女性)

「はだしのゲン」「あとかたの街」は知っていましたが、それ以外にもたくさんの戦争を扱った作品があるのを知りました。約80年前の日本で実際に起きた事を知ろうと新聞や映画を見るようにしていますが、その度にまだまだ知らない悲惨さを突き付けられます。眼をそむけてしまいます。でも伝えていってほしいです。また来たいです。(45歳女性)

漫画・・・という読み物が市民権を得たのは、いつだったのかな?もう今や日本の産業になくてはならないコンテンツになっていますね。「あの花が咲く丘で 君とまた出会えたら」上下巻を読みました。久々にうーん、と思い入れて読めました。こういう作品はやはり現地にゆかりがある方でないと、なかなか書けないと思います。そして、できたら読んだ人たちは現地に行ってみると良いかもしれませんね。展示室のスペースが狭いから難しいかもしれないですが、すわりこんでマンガを読めるコーナーもほしかったです。特に若い人たち用に…。(64歳女性)



 「X」への投稿から

「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」 先日訪れた「戦争と平和の資料館ピースあいち」で出会った作品 映画化された作品をアマプラで見ることができました。

マンガと戦争展 MANGA AND WAR 行ってきた。 とても大切な時間と空間を過ごした。 戦争のない時代を…

「マンガと戦争展」 行ってみた。 リアルタイムで読んでいたマンガも展示されていたのだが、 全く覚えていないものも多数あった。そうやって自分の中で戦争が記憶されていなく、今この時にも存在する戦争でさえどこかしら現実味がない自分がいた。名古屋の空襲や被弾した鉄製の軍帽が展示されていた。

「マンガと戦争展」には若年層の見学者が多く見られたので、漫画という媒体は時代が変わっても若者に受け入れ易いのかなと···。 一角に並べられていた「はだしのゲン」最終巻では、小学生の頃に私が抱いていた元の思いとは違う事が分かり、最後まで読む事ができて良かった! 図書館に置いてほしい名作です。

これ、先日行った「マンガと戦争展」@ピースあいちでも展示されてて、読むこともできて、とても良かった。 長崎の原爆を描いたマンガで、他にもいろいろ描かれてる ピースあいちも、ぜひいってみて。

ピースあいちで開催中の“マンガと戦争展”。小学生の頃、授業で語られる戦争は何処か他所事・絵空事で、図書館や喫茶店に歯抜けで置かれている「はだしのゲン」で戦争や原爆に対する恐怖やリアル覚えた。