高校生インターンシップin ピースあいち



 

 8月1日から3日、聖霊高校1年生の3人が、インターンシップでボランティアに参加してくださいました。1日目は、展示見学、戦争体験の語りシリーズの会場設営・視聴、2・3日目は受け付けやボランティアとの交流など、ボランティアの日常業務。3日目の最後には宮原館長と「ピースあいちで学んだこと、今後への想い」など話し合いました。

参加してくださった3人からのメッセージです。

青山みこ 聖霊高校1年 
 私は通っている高校で夏休み期間中に行われるインターンシップを通して、ピースあいちの活動に参加しました。3日間、様々なことを見聞きしましたが、その中で最も印象に残っているのは、語り手の会、語り継ぎ手の会の方からお話をお聴きした「戦争体験を聴くシリーズ」です。
 私は今まで戦争はダメだと一般論を語りながら、どうしてダメなのか、何が問題なのかについてあまり深く考えたり、調べたりはしていませんでした。戦争について興味はありましたが、戦争を調べていくと出てくるであろう残酷な事実が怖くて、目を背けたかったからです。
 しかし今回話をうかがううちに、それではいけないのだと気づかされました。その残酷な事実を理解し、受け入れ、新たな時代に活かそうと今まで多くの人たちが努力してきたからこそ、今の平和な日本という国になったことが分かったからです。
 今私達の日常は、平和であることが当たり前です。その当たり前が将来もずっと続くように、そして同じ過ちを繰り返さないよう、残酷な事実であっても、そのことに対して恐れずに学ぶことが必要です。
 戦争体験者の方々が高齢で亡くなり戦争の記憶が薄れてきてしまっている今だからこそ、主体的に戦争について学び、また多くの人に興味を持って知ってもらうことが大切なのではないでしょうか。

岡本 ひなの 聖霊高校1年
 私は元々戦争などの歴史に興味があり、インターンシップの一覧にこちら(ピースあいち)があったので応募しました。始まるまではどんな仕事なのか、どんな資料館なのかとても緊張していましたが、皆様とても優しく受け入れていただき、あっという間の3日間でした。
 1日目は館内の展示を見学させていただきました。自分が知らない愛知の歴史を知ることができました。特に気になったのは「マンガと戦争展」です。私たちのように戦争を体験していない世代にも興味を持ちやすく、私はその中で「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」が気になりました。
 2・3日目は戦争体験を聴く会の準備やサポートと受付などをさせていただきました。普段受付をすることはなく、とても緊張しました。マイクを渡す係を任せていただいたのに、緊張と自信のなさで1歩踏み出すことができず悔しかったです。次回このような機会があったらこの時を思い出して頑張りたいです。
 私にできることはピースあいちで知ったこと、学んだことを家族や友達に伝えることで興味を持ってもらい、再び戦争が起きないように広めていくことだと学ばせていただきました。3日間、学校生活では体験できない時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。


友原悠花 聖霊高校1年
 私がこのインターンシップに参加した主な理由は、単純に、「少し興味がある」「勉強できそう」といった単純なものでした。
 活動内容としては、館内見学、受付、展示の見回りなどでした。
 館内見学では、実際に資料館の中の展示を見させていただきました。戦時に使っていたものや、実際にあったことなどがわかるものがあり、日本でも戦後からあまり時間が経っていないことを実感し、感慨深くなりました。
 受付では、実際にお客様にチケットやチラシをお渡しする仕事をしました。展示会を誘導するような言い方で言うことが最初は難しく、言葉も詰まったりしてしまいましたが、隣についてくださったボランティアの方に優しくやり方を教えていただき、落ち着いてできるようになりました。
 インターンシップを通して、最初は単純な考えだった「戦争」や「平和」について、深く考えるようになりました。前は、「戦争なんて他人事だし、知る必要ない」とか「今は平和だし、良いじゃないか」とか、戦争という現実から逃げていました。
 でも、こうしてここで戦争について少し知識を付けることができた上で考えてみました。自分が住んでいる地域でも実際に戦争は起きていて、住んでいない地域でも、行ったことのある場所だったり、知り合いがいる場所だったり、そのようなところでたくさんの人が亡くなった「戦争」は、知るべきだし、その亡くなった人たちを忘れるようなことはしたくないなと強く思いました。
 時間がたくさんある高校生の夏休みというときに、このような素晴らしい場所で、大切なことを教えてくれたピースあいちの関係者の全ての方々には、本当に感謝しております。この度は、本当にありがとうございました.