ウクライナの子どもたちが描いた絵画展◆観覧者のみなさんのメッセージ




 

 ウクライナのジトーミルとキーウの子どもたちの絵112点が、展示室いっぱいに並びました。5月21日から30日の実質8日間という短い期間でしたが、観覧者の心のこもった感想を書いていただきましたのでご紹介します。感想文はNPO法人チェルノブイリ救援・中部からウクライナへ届けられます。ご協力に感謝いたします。



きれいな色が使ってある絵をよく見ると、背景に灰色の壊れた建物が…。ウクライナの自然や元々ある穏やかさがどれ程失われてしまったのか、心の痛みが響いてくる。子どもたちが、それでも絵を描くことで何かの希望を見出そうとしているのか…

あなたの絵を見ていると、心が痛くなり、暖まりもします。こんな戦時下を生きていると思うと、それでも、懸命に生きているんだと思うと。じっくり、1枚1枚にむきあい、見てみました。じっくりと伝わってきます。「このような辛い戦争が、あなた方に決して起こりませんように、と望みます」のメッセージ、うれしく受けとめました。そして、同時に、あなた方のもとにおきている戦争が一日も早くおわりますように、切に願います。すばらしい、絵と、心あたたまるメッセージをありがとう!

警報の音でおびえたことと思います。絵には戦争のひさんな思いがこめられていました。日本から戦争のない平和な国にしてほしいと思っています。日本から願っています。いつまでも元気でいてくださいね。

ウクライナのみなさんの絵を見ると、ウクライナがとても美しくとりどりの色にあふれた街なのだということが伝わってきます。そして、文章からはウクライナの強さ、勇敢さを大切にし、もとの美しく平和な街をとり戻したい気持ちがよく分かります。遠く離れた日本からですが、みなさんが元気に絵を描き続けてくれることを願っています。早く戦争が終わり、静かな日々、平和なウクライナが戻りますように。

「ウクライナの子ども達の絵」の展示を昨年も見せてもらいました。この絵を描いた子どもたちが今どうしているのか、と思いながら今日足を運びました。長びく戦争で犠牲者が日に日に増えて、大人も心が折れそうになっている中で、子どもたちの心も犠牲にされているように思います。少しでも彼らの手を握って心を軽くできることを願っています。銃や戦車や火の手の厳しい現実と、希望を願う思いの絵のそれぞれに、子どもたちの思いがつまっていて、1つ1つの絵に心がうばわれました。芸術家の卵たちのすばらしい絵に感動しきりです。

戦時下の不自由で苦しいくらしの中であるにもかかわらず、素晴らしい作品を届けてくださりありがとう。みなさんの作品から苦しみや恐怖が伝わり胸が苦しくなりました。ウクライナの素晴らしい自然や景色も戦争がうばってしまいました。大切な子ども時代の自由もうばわれてしまいました。戦争は何も与えず、ただ奪うだけです。けれど、希望だけは忘れないみなさんの気持ちがとても伝わってきました。青い空や美しい自然、動物たち 必ず戻ってくると信じています。

すてきな絵なのに悲しくもあるし、悲しい絵の中に希望が見えます。描いている間の豊かな心が戦争へのおそれもなく、永遠に持てたらと思います。この中の何人かはもしかしたら世界にはばたく画家になるかもしれない。この絵を見た人が、「やっぱり戦争はダメだ」と思ってくれるはず。少しずつこの祈りが広がりますように

絵自体は大変上手に描けていて戦争のリアルさが伝わってくる。戦争に勝つことを信じて描いています。どうしても心底楽しく過ごせる様子は描けていないように思えます。子どもたちに戦争のひどさを感じなくて済むような環境が実現できることを祈ります。用紙からはみ出すような元気な絵がかけますように!

どの絵もさまざまな画風でありながら、とてもすばらしく、完成度の高さに驚き、感動しました。また、メッセージの中にも、自ら戦火の下にありながら私たち鑑賞者の平和な生活を祈る思いが込められていて、まことにありがたいことと受け止めました。

豊かな色彩と確かなデッサン力で描かれたよい作品ですね。青色と黄色が印象的に使われ、犬や鳩も登場しています。「ウクライナの花」や「花咲くウクライナの戦争と恐怖」の色使いはお国柄が出ているのかなと思いました。日本の子どもたちとは違った原風景を感じました。 どの作品にも平和を願う思いが伝わってきました。そして、タイトルに「尺貫法」とある作品は果たして作者のどんな思いが込められているのでしょうか?人の命の重さでしょうか…。

私達は戦争を過去のことだと思っている。または思いたい気持ちがあると思いますが、平和であるからこそ、自由を享受できていると思います。ウクライナの子どもたちは、今戦争の中での生活を余儀なくされ、普通の子どもたちの生活をしたいという願望が、これらの絵の中に表されていると思います。私が特に印象深く感じた絵が2点あります。「警報の音」と「戦争の黒い太陽」です。前者、10歳の少女は警報が鳴る毎に恐怖と緊張と想像を絶する気持ちになったことでしょう。太平洋戦争時も、焼夷弾を加工して「ヒュー」という音が投下時に出るようにして恐怖感をあおる作戦を取り、戦意喪失をはかりました。こうした悪意が子どもたちの心をどれほど苦しめるか、考えただけでも恐ろしいです。後者の絵も11歳の少女が、普通なら明るく輝く太陽を「黒い太陽」と叫び、空を見上げれば死をもたらす悪魔の飛行機・ミサイル等が飛んでくる生活を嘆いている。こんな幼い子どもたちをなぜ大人は苦しめるのか。

まずは一刻も早く皆様の日常が平穏になることを強く願っております。どの絵も素晴らしく上手で、自分が小学生のとき、中学生のとき、このような画力や色使いは全くできなかったと感心しております。そして、目に写る世界を真っ直ぐに絵にされており、少しだけ状況や気持ちがわかったような気になりました。皆様が素敵な絵を描き続けられますように。(直接力になれなくて申し訳ないばかりです)