ピースあいち訪問記
加藤 麻美 (弥富市立十四山中学校 学年主任)




 

 10月12日、中学二年生の生徒とともにピースあいちを訪問させていただきました。生徒は11月に平和学習のために広島へ行きます。その事前学習として本校では、なぜ戦争が起こるのか、平和とは何かを考えています。
 戦後78年。実際にどのようなことが起こり多くの命が失われたのか。目を背けずに自分たちが知り、後世に語り継ぐ必要があると考えています。

 語り手の方のお話を聞き、
「平和な社会を作っていくのは私たちだと実感した。自分たちにできることを考えて行動したい。」「平和が当たり前ではないことを知った。この平和を大切に、平和がこの先もずっと続いていってほしいと思う。」
などと、改めて感じている生徒が多くいました。また、展示を回る中で、写真や記録などを見せていただき、ガイドの方に説明をしていただきながら理解を深めることができました。


 「蛍の光でも怖いと感じるほど光が怖かったことに、辛かっただろうなと感じた。今まで知らなかったことを知ることが知れるよい機会となった。」
 「愛知県でも大きな空襲があったことは知らなかった。私は東京や広島の空襲しか知らなかったのでとても驚いた。」
などと学ぶ生徒も多くいました。

 このように勉強をした上で、先週、広島を訪れました。平和記念公園ではボランティアガイドの方の話を聞きながら散策をしました。今ではきれいに整備されている公園ですが、78年前は悲惨な姿であったこと、この場所がみんなの憩いの場となるようにと願って作られたことなど、たくさんのことを教えていただきました。
 生徒は一生懸命メモをとり、話を聞き逃さないようにしていました。

 現在、ウクライナやガザ地区などで紛争が起きています。
 私たちは、戦争というのは他国で起きていて、身近な出来事ではないという考えの人が多いのかもしれません。しかしそうではなく、同じ人間なのに、戦争で学校に行くこともできなかったり、当たり前の暮らしができず苦しんでいる人がいることを知らなければいけません。
 そして、自分にできることは何かを考え、行動に移すことができる人間でいなければいけないと、改めて考えることができた広島研修でした。