ピースあいち訪問記◆平和を考えるきっかけに
横浜在住 横山 恭子
私は、東京出身です。学生時代に平和教育を受けた記憶はありません。平和教育という言葉すら、最近まで知りませんでした。正直、歴史の一場面くらいにしか思っていませんでした。
しかし今年、縁あって広島の平和資料館とピースあいちを訪れる機会を得ました。
ピースあいちでは、まず名古屋大空襲について話を聴きました。地図を見比べて、アメリカは一軒一軒家が分かるほど精度の高い地図を作っていたのに対して、日本は地図から消せばないものになるという安易な考えであった事に驚きました。
日本の当たり前と他国の当たり前は違って当然です。物事を様々な角度から見なければ大きな過ちを犯してしまうのだと思いました。たくさんの当たり前の生活が全て奪われることが戦争なのだと思います。当たり前の生活を奪う権利は誰にもないはずなのに、まだ戦争は続いています。
私達は、加害者にも被害者にもなり得る危うい社会に生きているのだと思います。だからこそ、まずは自分にとって平和とは何か、平和ではないことは何か、その平和ではないことを少しでも平和にできないか、そんな事を考えたり、話し合ったりしていきたいと思いました。
戦争から平和を考える機会を与えてくれるのがピースあいちなのだと思いました。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。