ピースあいち語り手の会交流会を開催しました
ボランティア 吉田 稔
ピースあいち語り手の会の総会は、コロナ禍で2020年度、2021年度は中止となりました。そんな折に、語り手のメンバーの方から「コロナ禍のこんな時期をどう過ごされているのか、少しでも意見交換ができれば」との問い合わせが2、3件あって、語り手の会事務局会議で検討の結果、コロナも一段落したタイミングを捉えて11月28日(日)に「交流会を」開催しました。
コロナ禍とご高齢の所為もあってか、50名に案内の手紙を出したところ23名の参加予定となりました。当日の不参加もあって、結局18名の参加で午後2時から開催されました。
久しぶりの語り手の会のメンバーの集まりということで、宮原館長、赤澤事務長も参加され、赤澤事務局長の司会で始まりました。竹川代表、宮原館長の挨拶に続き、簡単な活動報告が語り手の会・吉岡事務局長からありました。そのポイントは、
① 2020年度はコロナ禍の緊急事態宣言発令で臨時休館したり、愛知県平和支援学習事業や「愛知・名古屋戦争に関する資料館」語り事業も中止となり、来館の戦争体験語り、学校・団体への語り派遣は、例年の3分の1以下に激減しました。
② 2021年度は10月末現在の中間報告になりますが、愛知県平和支援学習事業や「愛知・名古屋戦争に関する資料館」語り事業は再開され、完全回復には至っていませんが例年の半分以上にまで回復してきました。これからは、皆さんの出番も増えるでしょう。
と報告があり、できる限り多くの皆さまに戦争体験を語っていただく機会が増えればよいと思いました。
続いて、運営委員で映像担当の平岩さんから「戦争体験映像の公開や今後の進め方」について報告がありました。
そのあとが、交流会の主旨である語り手の皆さんの近況などをお聞きする時間です。司会の赤澤さんから「3分以内でお願いします。」とのことで、3分経つと優しいオルゴールが鳴るようにしていました。ところが、ほとんどの方がオルゴール鳴る時間を超えるほどに語られて、十分にこの「交流会」の主旨を果たすことができました。
「ぜひ焼夷弾や防空頭巾などの現物を持って行ってください。そして生徒の皆さんに手に取っていただくことが大事です。」とか、「語り手の会前代表の齊藤さんが、語りの最後に『皆さん(生徒さん)も平和活動ができます。今日お家(うち)へ帰ったら、今日のお話を家族の方に話してくださいね。そしてできれば、自分の感想など一言添えてください。それが一人一人にできる平和活動です』と語られていたことをいつも思い出しています。」などのご意見も出されました。
さらに、坂井さんの終わりの挨拶の中では、「語りをしていただくときには、是非、映像なども活用して、『見せて語る』と子どもたちにも伝わりやすく、さらに効果があります。事務局でもお手伝いします。」と話されました。
語り手の皆さんの語りをより分かりやすく伝える方法も提案できて、とても有意義な「交流会」となりました。