初めてのズーム開催―戦災・空襲記録づくり東海交流会
東海交流会世話人 金子 力

                                           
 
展覧会場の様子1

 12月12日(日)第37回戦災・空襲記録づくり東海交流会が開催されました。今年はコロナ対策でズームとピースあいち会場のハイブリッド方式での開催でした。
 ピースあいち会場では、東海市はじめ4団体の報告があり、ズームでは、静岡はじめ各地から10団体・個人の発表がありました。
 参加は会場13名、ズーム42名で合わせて55名でした。参加者は埼玉、東京、神奈川、静岡、愛知、岐阜、三重、奈良、京都、福井、山口で11都府県からでした。報告内容は次のとおりです。

展覧会場の様子1

<特別報告>
  ①静岡平和資料館をつくる会 田中明充さん
  「静岡平和資料センターの団体見学部の活動など」パワーポイント使用
  ②三重県久居農林高校放送部 小澤先生と生徒さん
  「防空壕プロジェクト」ビデオ使用
  ③東海市の戦争を記録する会 山田修さん
  「東海市の戦争を記録する会の活動」資料あり

<各地の報告>
〇瀬戸地下軍需工場跡を保存する会の活動 
〇敦賀空襲をめぐる展示会など 
〇鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する会 
〇空襲体験を語りつぐ大垣の会 
〇戦争と平和の資料館ピースあいち 
〇半田空襲と戦争を記録する会(書面)
〇岐阜空襲を記録する会 
〇戦争遺跡に平和を学ぶ亀山の会 
〇全国空襲被害者連絡協議会 
〇戦時下の小田原を記録する会(書面)
〇戦争遺跡研究会(書面) 
〇春日井の戦争を記録する会

 昨年から続くコロナ禍の状況でしたが、各地で工夫した取り組みが報告されました。内容豊かな報告が続いたため質疑応答の時間が十分取れなかったのが惜しまれました。
参加された皆さんからは、以下の意見が寄せられました。  

・「事前に報告の概要がファイルで届いたので印刷して文字を読みながら報告を聞くことができてよかった。」
・「パワーポイントを使った報告が例年より多かったので写真や図を見ることができて理解しやすかった」
・「ズームだと遠隔地からも参加できるので来年も続けて欲しい」
・「三重県の高校生が校内に残る防空壕を戦争遺跡として保存する発表がたいへんよかった」
・「ズームに慣れない方のために事前にリハーサルをしていただけたので助かった」
・「ズームでの会議は不自由な面もありますが、資料やプレゼンなどを見るには対面よりも見やすい側面があります。」
・「三重県の高校のレポートは「若者の学び方」という新風を吹き込んでくれました。彼らの歴史掘り起こし体験は、学校、地域を動かし「学校とは生徒が主役」の本来の姿がありました。生き方につながる戦争遺跡の発掘です。若い世代への希望が見えました。」
・「静岡の体験画の活用、手作りの物、来館者のV字回復など大変参考になりました。」
・「(時間が短くてできなかった)個別の質問なども事務局を通して繋いでいただけるとありがたいです。」
・「(会場では司会と報告者用にカメラとマイクなどが準備されていたので)機材班のみなさんのすばらしい働きに、感謝と賛辞をと思います。」
・「今回のズームの取り組みはとても良かったです。会場まで行かなくてもよいし、自宅でリラックスして聴講もできます。そして会議資料がデーターという面が非常に助かりました。これだけの会議を準備するのはとても大変です。深謝いたします。何通も(添付)メールをありがとうございました。」
・「戦後75年余を過ぎ、立ち上げられた東海市の方のお話は、次への方向性を感じました。高校生たちの取り組みが、今後どのように展開されるのか?Z時代の力を感じました。ありがとうございました。」

 今回のズーム開催に当たっては放送機材、ズーム、パソコンに明るいピースあいちのボランティア4人の「支援チーム」の多大な協力なしにはできませんでした。ありがとうございました。