ときどき事務局だより◆コロナまん延防止等重点措置中の出来事
事務局次長 庭山 輝男
4月20日からはコロナまん延防止等重点措置が、そして5月12日から緊急事態宣言(~6月20日)が出された感染防止の中、ピースあいちは臨時休館にせず、最小限の受け入れ態勢で、開館を続けています。3月上旬から7月中旬までの出来事を企画展を軸にして振り返ってみました。
「スポーツと戦争」展
3月2日から「名古屋大空襲」展(5月22日まで)と「福島を忘れない」展(4月3日まで)が始まりました。関連イベントとして、3月20日に名古屋空襲犠牲者追悼の夕べが行われ、建昌寺の住職さんらによる法要にピース関係者約20人が参加しました。この展示期間中には145人の来館者がありました。「福島をわすれない展」の次は4月6日から「戦争とスポーツ」展(5月22日まで)が始まりました。
その期間中、5月4日はピースあいちの開館記念日で入館料を無料としました。記念日をホームページに載せたところ当日は47人と予想外の来館者数でした。その日は、椙山女学園大学1年生の16人や名古屋大学2~4年の9人の学生たちの団体来館がありました。
野間美喜子記念文庫
5月9日には、池下のホテルルブラ王山にて初代館長である「野間美喜子さんを偲ぶ会」が行われました。約120名を超える方にお越しいただき、偲ぶ会の開催にあわせて作成された野間美喜子追悼文集『自由を愛した人へ』をお持ち帰りいただきました。会場内では野間美喜子遺稿集『向日葵は永遠に』の販売もありました。
当日、私は受付を担当し、NPOの会員の方や、戦争体験の語り手の方、ボランティアの方々などに久しぶりにお会いでき、懐かしい思いをしました。お帰りになる際、「非常によい偲ぶ会でした」と言われて、ほっとしました。
また野間さんが遺された蔵書のご寄付があり、「野間美喜子記念文庫」を設置しました。約820冊の書籍の配架も終わり、4段目の棚には野間さんの笑顔の写真等も置かれ、まもなくボランティアさんへの貸し出しも始まろうとしています。
5月22日に「名古屋大空襲」展と「戦争とスポーツ」展が終了し、期間中330人の方々に来館いただきました。
大学のゼミで「沖縄展」に
そして、5月25日(火)からは「沖縄展」(7月10日まで)がスタート。新聞やテレビニュースにも取り上げていただきました。最終週には雨模様の天候にもかかわらず30人、38人、20人の来館がありました。期間中には、339人の方々に来館いただきました。
語り継ぎボランティア研修会最終日(7月18日)
昨年10月から始まった「戦後世代による語り継ぎボランティア研修事業」は毎月第三日曜日に研修会が開かれ17人の方が参加されました。研修は7月で終了となり、今後は「ピースあいち語り継ぎ手の会(リボン)」で語り継ぎやシナリオ作りを進めていきます。
また、この間には新たに30代~60代の5人のボランティアさんが加わりました。皆さんそれぞれに特技をお持ちのようで、この先の活躍が楽しみです。すでに、資料班やイベント班、語り手事務局でご活躍いただいている方もいます。
5月23日には2021年度のNPO法人戦争メモリアルセンターの理事会、6月13日には総会、6月19日には臨時理事会が行われ、2020年度の事業報告や決算報告、2021年度の事業計画案や予算案並びに役員改選案、ピースあいちの人事案等が審査・承認され、新年度の活動が開始しました。
7月13日(火)から夏の企画展「少女たちの戦争――青春のすべてが戦争だった」が始まりました。夏の企画展には毎年「夏休みの課題」でレポートを書くためにと小学生や中学生、高校生の方が来館してくれます。学校にも企画展のチラシをお送りしていますが、生徒全員に配りたいとわざわざ取りに来てくださる学校もあります。
「ピースあいちを見学して新聞を作るんだ」と、近隣の中学生がもう7名ほど来館くださっています。「すごいいろんなものがかざってありました。3階がすごいとおもいました。なにを書くかまよっちゃいます。おもったより楽しくまわれました。」などの感想も寄せられています。
今年の夏は楽しい夏になりそうです。