◆ときどき事務局だより◆コロナ休館中の出来事 その2
事務局次長 庭山 輝男
1月4日(月)から、コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休館が、また始まりました。
しかし、休館中ではありましたが、事前予約の入っていた学校関連の行事(団体来館学習と戦争体験談の語り手の派遣)と企画展の準備活動は、三密にならないように細心の注意を払いながら実施しました。
団体来館学習では、名古屋市立香流小学校6年生の1クラスずつ1月19日、20日、21日と延べ94人が、戦争体験談の語りと、展示ガイドボランティアによる平和学習のため、来館されました。また、名古屋市立柳小学校へは平和授業のための所蔵品の貸し出し(1月16日貸し出し、23日返却)をしました。
戦争体験談の語り手の派遣は、1月14日の名古屋市立桜台高校、知立市立猿渡小学校を皮切りに、翌15日は名古屋市立大森北小学校、2月2日に南山大学附属小学校、10日に椙山女学園高校の文化講演会というように講演者の派遣がありました。
企画展の準備作業については3月2日から始まる「名古屋大空襲展」「福島のいま」展、4月6日からの「戦争とスポーツ」展、5月25日からの「沖縄」展、7月13日からの「少女たちの戦争」展と各展示の準備のための会議が月1回のペースで開催され、関係ボランティアたちは休館中にもかかわらず、ピースあいちに顔を出していました。
1月19日に京都市内の小学校から6月の修学旅行でという予約をいただきましたが、残念ながら、後日取り消しの連絡をいただきました。京都の観光案内所からピースあいちのパンフレットの送付依頼もありました。
小学校の修学旅行における平和学習のための団体来館の予約の時期になってきましたが、コロナの影響か、問い合わせの件数が今年は減っています。
ステファニ・レナト賞・奨励賞を受賞
2月19日付けの朝日新聞にボランティアの桑原さんによるピースあいちに関する投稿が載りました。そして、それをご覧になられた埼玉県熊谷市の方から、『太平洋戦争体験者の証言 熊谷の空襲』という書籍の寄贈がありました。マスコミの影響力の大きさを実感したところです。
名古屋NGOセンターの2020年度のステファニ・レナト賞の奨励賞をピースあいちが受賞しました。この賞は「社会的弱者の立場にたって人間の尊厳を守る活動を地道に続けてきた」団体に贈られるというものです。2019年度にいただいた愛知弁護士会人権賞とともにとてもうれしい賞をいただきました。コロナ禍の中で表彰式は中止となりましたが、3月9日ピースあいちにて授与式がありました。
ボランティアの中で一番遠方の岐阜県関市から来られていた高校三年生のボランティアの方が、4月から広島の大学に行かれるということで、臨時休館中に挨拶に来られました。一時的に去られる方もいる反面、ボランティア志望の方が二人こられました。ホームページのボランティア募集に申し込まれた現役の大学生の方が、2月6日に来館し3月から月2回のボランティアを、また2月25日にボランティア志望の方が来られ、3月9日にボランティアのお試し後、ボランティアになられました。
そして、3月2日から新企画展(「名古屋大空襲」、「福島を忘れない!被災地に寄りそって10年」)の開催に合わせて、ピースあいちも臨時休館から再開となりました。3月20日には、例年行っている「名古屋空襲犠牲者追悼ともしび法要」も、建昌寺ご住職とボランティアで執り行いました。
1階の間仕切りが新しくなり、明るくなりました。
閉館中に、1階の間仕切り・棚新設工事(2/22~2/26)も済みました。まだコロナの注意(警戒)領域中ではありますが、新たな環境のもと、再開初日にはCBCテレビの取材があり、企画展の様子がニュースとして流れました。翌日にはニュースを見られた方の来館があり、徐々にではありますが再スタートをきっています。