知ってください。世界の飢餓と国連WFP
国連WFPサポーターズなごや 中川 初枝
今年国連WFPはノーベル平和賞を受賞しました。
国連WFPサポーターズなごやは、2003年10億人の飢餓と言われていた時代、国連WFP日本事務所所長の方から、「WFPの活動を応援して」と頼まれ、市民団体を立ち上げました。あれから17年、平和賞は私たちへのご褒美も含まれているのかしら? とにかく、この受賞は嬉しくて、励まされました。
今、世界では約7億人の人々が飢餓で苦しんでいます。そしてコロナ禍では、新たに1億人以上の人々が飢餓に陥ると言われています。
そんな中、私達は飢えた子どもたちが飢えから解放される給食の確保や貧困から抜け出すための学習の機会を特に支援しています。そのために、国連WFPの活動や世界の貧困・飢餓を学びました。そして、その中で気づいたことは「まず知る事」の大切さでした。
私達が始めた2004年から2016年ごろまで、飢餓人口は毎年確実に減ってきていました。しかし、ここ数年、異常気象の影響で自然災害が各地でおこり(サバクトビバッタは雨のない地域に大雨が降ったことで大量発生しました。現在もインドからアフリカ中部まで被害が及んでいます。)、また、紛争も収まることなく増え続けています。そのため飢餓人口は増加してきています。
また、今はコロナ禍で支援も大変難しい状況になっています。こんな時だからこそ、WFPが地道に活動を続けなければならないし、“未来への希望”に向けた平和賞だと思っています。
世界の状況は日本ではあまり伝わりませんが、知って、そして、私たちにできることを考えてください。国連WFPは「飢餓と貧困の撲滅を使命として活動する国連の食糧支援機関」です。特徴としては
①援助は期限を決めて、最終的には地域や個人の自立を目指しています。
②そのために常にモニタリングして検証・訂正もします。
③支援終了後も続けられるように地域にあった支援をする現場主義。
④国連唯一の輸送集団。 国連人道支援航空サービス(UNHAS)に運行(飛行機100機 船30隻 トラック5,600台)を非武装で行います。
「今、世界には、全ての人々が健康で生産的な生活を送るために必要な栄養分を摂取するのに十分な食糧があります。」
食糧がすべての人々に渡るために私たちができることはいろいろありますが、今すぐにできること、それは食べ物を無駄にしないことです。一人ひとりが気を付けることで、助かる命があります。始めてください食品ロス削減。
最後にこの度、ピースあいちで展示をさせていただき、多くの方にお伝えできることを感謝いたします。ありがとうございました。