◆好評だった「模擬原爆 パンプキン展」
春日井の戦争を記録する会 細江 幸右
今夏、ピースあいち企画展「模擬原爆パンプキン――市民が明らかにした原爆投下訓練」を会のメンバー全員で拝見し、「ぜひ春日井でも」と、11月下旬の開催を準備してきました。春日井市、春日井市教育委員会の後援もいただき、春日井市役所内の市民サロンにて開催できました。
「模擬爆弾 パンプキン展」(春日井)の会場の様子1
コロナ禍の下での開催でしたので、消毒、検温、換気、加湿などの対応をしての開催でした。開催期間は5日間(実質4日間)でしたが、約300人の来場者がありました。来場された皆さんの多くは展示パネルの解説を熱心に読まれていました。
なかにはパンプキン爆弾の投下を目撃した方、親が鷹来工廠で働いていた方、長崎で被爆された方など当時の記憶を語りたい方も来場されて、会代表の金子さんは昼食をとる暇がないくらい説明に追われていました。小中学生の子どもを連れた数組の家族の来場もうれしいことでした。
「模擬爆弾 パンプキン展」(春日井)の会場の様子2
来場者の半数の方にアンケートを書いていただいたことに驚きました(私の経験では初めてでした)。内容は、多くの人が今回の展示で「春日井へのパンプキン投下を初めて知った」「終戦前日のなぞの空襲と原爆投下作戦を明らかにしたとは」「現職の先生たちがよく調査をした」などとありました。
広島の原爆資料館で春日井の模擬原爆のことを見つけた10代の子が、「ここで気になっていたことを知ることができました」と感想に書いてくれました。また、「春日井の小中学校すべてでこうした展示をするべき」「毎年展示会をやってほしい」などの意見もいただきました。
アンケートに記入された方を年代別にしますと、10代4人、20代5人、30代4人、40代9人、50代18人、60代30人、70代53人、80代16人、90代1人でした。
展示作業、受付を金子代表の教え子、「平和への祈りアート展」準備委員会(春日井9条の会)、春日井市教職員組合OB、平和遺族会の皆さんに支援していただきました。またピースあいちから宮原館長、林さん、加藤さんにも支援に来ていただきました。会場に足を運んでいただいた皆さん、お世話になった皆さんありがとうございました。