◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

 今月は、沖縄、鹿児島、青森など遠方からのお客様も。丸木夫妻「原爆の図」、被爆地の水や土を使って自らの体を筆に描いた大津定信さんの絵。ピースあいち3階の展示場は核兵器の恐ろしさを見るものに迫ってきます。ピースあいちの近くの平和公園の梅の花はもう満開です。

数年前、夏に体験談を聴かせてもらいました。当時は子どもも小さく、あまり深くは伝わらなかったかな?と思っていましたが、時を経て小学6年生となって「社会」を学んだことでピースあいちに行きたいと自分で言い出したため、再来館しました。効果はすぐに出るものとは限らず、心に刻んでおくことで後々生きてくることがあるものだなと感じました。平和教育を続けることは大切だと思います。(41歳女性)

“終戦”って何だろう?と考えました。被爆者の方は戦後もひそかに差別や症状に苦しみました。ナチスドイツによってつくられた強制収容所。『夜と霧』の作者は、長い年月、自由が奪われていたため、戦争が終わった実感が湧かなかったと述べています。ベトナム戦争やカンボジア内戦で埋められた地雷や不発弾は、今でも残っている地域があります。被害者も車いすで生活を続けています。私にできること、“伝える”意味での戦争は終わらせないようにしたいです。(22歳女性)

特に少年が幼児を背負って直立不動で立っている写真を来る度見るが…泣けて泣けて。私は同世代ですが幸い生きて、今日迄…直立不動の彼に会いたい。(87歳男性)

丸木さんの「原爆の図」、当時の広島の人々の惨状を明らかにして、心がうたれる。大津さんの作品制作のビデオを見て、身体を使っての作品というのがよくわかった。(82歳男性)

「原爆の絵画」に現地の砂などを含める発想に感心しました。当時の国家が発行した公文書等、人々をコントロールしていく仕組みがよく理解できる展示内容でたいへん勉強になりました。昨年も同じ頃来館しましたが、また機会を見て再訪したいと思います。(52歳男性)

げんばくも戦争も怖いと思った。3階にあった絵が悲しかった。まだ生まれていなかったから、げんばくも戦争も体けんしていないけど、いま戦争をしようとする人がいるなら、止めたい。この先もこんな事が起こらないと願います。(12歳女性)

お話の際に写真や映像があったので、頭の中でイメージがしやすかったです。展示物の中に、本当にそのままの写真があり、残酷なことが本当に分かりました。一つ一つていねいに解説していただき、見るだけでは分からないことも知ることができました。同じあやまちは本当に繰り返してはいけないと改めて思いました。(21歳女性)

戦争を体験した方の話を実際に聞くことができて、その時の状態、状況がリアルに伝わってきたのですごく貴重だった。実際に資料や写真を見ることで、想像していたよりもひどい状況だったことを知り、心がいたかった。考えることがたくさんあった。(21歳女性)

展示を見させていただいて、戦争というものがどんなに悲惨なことであったのかということが伝わってきました。特に広島原爆の展示を見ていると、当時の人々の気持ちを想像しながら戦争について深く考えることができた。日本は原爆の恐ろしさを経験しているのにも関わらず、憲法9条を改正しようとする動きや核を禁止する条約には賛成していないのはおかしなことであると思う。(19歳女性)

高校の世界史で水素爆弾など核の保有が大量にあるのは知っていたけれど、保有していた5ヶ国だけで約2千億人に被害が出てしまうほどの威力があるとは思わなくて驚きました。企画展で見た原爆の図も考えさせられるものがたくさんあった。(18歳女性)

戦争の被害を受けたのは長崎や広島ばかりだと思っていましたが、こちらの展示を見て愛知県にも被害を受けた方がたくさんいらっしゃるのだと痛感しました。当時使われていたものや亡くなった方が残したものの展示を見ると、いかに戦争が悲惨であるかが伝わってきました。自然災害のように人の力ではどうしようもないこともありますが、戦争は人の意思によって起こったものです。そのせいで多くの人が亡くなるというのはほんとうに同じ人として情けないと思いました。戦争のことは絶対に忘れてはいけないと思いました。(19歳女性)

小学生の頃などに戦争体験のお話をきく機会がありましたが、このように実際使っていたものや写真を見て、心打たれました。絶対戦争はくり返してはいけないと改めて思いました。平和について考えたいです。(21歳女性)

戦争を体験した方のお話を直接お聞きすることができて、とても良い経験でした。はじめて知ったことも多くありました。70年以上たった今でも鮮明に家が燃えた日やその時の心情も覚えていて何年たっても忘れられないことだし、忘れたらだめなことだと改めて感じました。(20歳女性)