ピースあいち 愛知弁護士会の「人権賞」受賞!
今年31回目となる愛知県弁護士会の「人権賞」にピースあいちを運営するNPO法人「平和のための戦争メモリアルセンター」が選ばれました。2月18日に授賞式が行われ、宮原館長、庭山事務局次長、熊本運営委員が出席しました。
「人権賞」は、「この地方の人権の分野で優れた活動(人権に対する救援活動/人権思想の普及・確立のための活動/その他人権擁護のための活動)をした個人、団体を表彰しその活動を広く社会に広め、さらに前進することを応援する」として毎年贈られています。
愛知弁護士会の鈴木典行会長は、「NPO法人『平和のための戦争メモリアルセンター』は『戦争と平和の資料館ピースあいち』を設立し、平和の大切さを伝える活動に努力している。長年継続して戦争の記憶の風化防止に努めるとともに、戦争という最大の人権侵害とたたかっている。世界が自国ファースト、軍事拡大に向かう中、重要さを増す活動」と、今回の受賞理由を話されました。
◆宮原館長の謝辞は以下のとおりです。(全文)
「戦争と平和の資料館ピースあいち」は戦時下の資料の散逸を防ぎ、平和の大切さを後世に伝えていくという目的のために、2007年5月に民立民営で開設いたしました。以来今年で13年目を迎えます。
常設展示は「愛知の空襲」、「戦争の全体像-15年戦争」、「戦時下の暮らし」、「現代の戦争と平和」の4つの構成となっています。また企画展示にも力を入れ、毎年3、4回の企画展を行っています。
「15年戦争」のコーナーはテーマ別の展示と、時系列による展示という構成になっていて、たくさんの資料をもとに解説されています。私たちがこのコーナーで最後に展示しているのは『あたらしい憲法のはなし』であります。1947年に中学校1年生の教科書として文部省が発行した、その実物です。これで学んだというご本人からの寄贈品です。来館したみなさまに、戦争の歴史を学ぶコーナーの最後に、日本国憲法が定めた「戦争放棄」と「主権在民主義、民主主義、国際平和主義」のページを見ていただきたいとの想いです。
戦争はもっとも人権を蹂躙するものです。戦争になったら人権の侵害を止めることはできません。したがって、戦争を起こさないことが人権を守るために大切なことと考えています。
ピースあいちは昨年開館12年目にして来館者数が8万人を越えました。市民のみなさまに支えられてきました。また総数100人のボランティアさんが交代で日々の運営にあたっています。
このたびピースあいちを評価していただき、人権賞を授かりましたことは、身に余る光栄であります。民立民営で厳しい状況もありますが、私たちを勇気づけていただき、励ましていただくものであります。これからもピースあいちを一層盛り立てていくことをお誓いして、お礼の言葉といたします。