◆ボランティア雑感◆ボランティア活動はじめて半年
ボランティア 角谷 実紅
私がピースあいちのボランティアになり、半年が過ぎようとしています。
初めてピースあいちに訪れたのは中学三年。はだしのゲンに興味のあった私は、同じ中学校の友達の平和新聞を見るついでに来たことがきっかけとなり、ピースあいちに関わりたいと思うようになりました。それからボランティアになるまで6年という月日がかかってしまいましたが、6年前に感じた「どうすれば二度と繰り返さないようにできるのか」、という思いは変わってはいません。
「次世代交流チーム」の会議で。左から4人目が筆者
自己紹介はさておき、これは最近私が思っていることなのですが、すべての権利や今の私の生活はいつも誰かの犠牲や努力の上にあるのだと考えています。
例えば最近流行りの環境問題、私たちが食べるものを得るために森が燃やされている。私が投票できることは、女性の権利のために努力してくれた人のおかげ。経済格差のあるこの社会で私が大学に通えているのは、通えていない誰かのおかげ。ニュースでもあったように、医学部に合格した男の子は減点されて不合格になった女の子の犠牲の上に立っている。
というように例をあげればキリがないのですが、今こうして大学に通い、投票ができ、戦争という暴力に見舞われることなく、学問をし、好きなものを食べて友人と遊ぶ。
これだけのことができているのは直接には関係のない、でも確かに存在する誰かのおかげなのです。『平和』というのも実にそれの一つであり、常に私たちが強く望み、なおかつ連綿と続く行動の上に成り立つものだと思います。
このピースあいちに集う人は立場も年代もきっと考え方も誰一人として完璧に一致してはいませんが、きっとこの真理だけは共通して変わらないのではないでしょうか。これが、私がこの半年の間に感じたことです。私のボランティアとしての人生は始まったばかりですが、多くの先輩方にならって、次の世代へのバトンを渡せるように自分のペースでやってみようと思います。