◆第35回戦災・空襲記録づくり東海交流会、15団体・48人が参加
運営委員 金子 力

                                           
 

 12月8日(日)、第35回戦災・空襲記録づくり東海交流会がピースあいちで開催されました。
 今年の特別報告は、名大構内にある爆弾穴を米軍資料と空中写真で着弾日を特定した立花健二氏から「米軍資料と空中写真による名大空襲の調査」、東海交流会に20年間参加してきた小田原の矢野慎一氏から「これからの空襲記録運動を考える」、大学構内に残る戦争遺跡の保存と平和教育への活用に取り組んできた渋井康弘氏から「保存が決まった鷹来遺構-物が語る言葉を聞くー」の3報告がありました。報告後、米軍資料の活用と正確性の検証について、次世代への継承などホットな議論がありました。
 矢野報告は一歩距離を置いたところからピースあいちと東海交流会を俯瞰する報告でした。改めて東海交流を継続していく意味と、ピースあいちの存在が全国でも注目されていることを確認することができました。

展覧会場の様子1展覧会場の様子2

(左)会場風景 (右)渋井康弘氏「保存が決まった鷹来遺構-物が語る言葉を聞くー」報告

 マスコミの事前取材は新聞3社、当日取材は新聞2社、TV1社がありました。立花報告については中日新聞(8月18日)、読売新聞(12月6日)が掲載、記事を見た体験者が当日、ピースあいちに立花さんを訪ねてみえるハプニングもありました。渋井報告については朝日新聞が(11月10日)、読売新聞が(12月10日)に掲載しました。

展覧会場の様子2

「あいち平和のための戦争展」の発表

 交流では①「継承・保存を中心に」で「あいち平和のための戦争展」、「全国空襲被害者連絡協議会」「豊橋空襲を語りつぐ会」「岐阜空襲を記録する会」から今年の取り組みなどの4報告がありました。②「調査・記録を中心に」では日朝協会、戦争遺跡研究会、島田近代遺産学会、墨田区(個人)、豊田市平和を願い戦争を記録する会、瀬戸地下軍需工場跡を保存する会、敦賀(個人)から7報告がありました。

 参加団体・個人は上記の他、鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する会、空襲体験を語りつぐ大垣の会、豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会、春日井の戦争を記録する会、ピースあいちなど15団体と個人合計48人でした。半田空襲と戦争を記録する会と個人からはレジュメ参加がありました。終了後の懇親会は参加者25人全員の活発な発言があり、2時間の会食があっという間に過ぎてしまいました。