◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

ピースあいちのメルマガは今月120号を迎えました。毎月1回発行でちょうど10年目です。来館者アンケートや語り手派遣先から送られてくる感想文、一枚一枚に、初めて知った“戦争”の悲惨さ恐ろしさ、そして平和の願いと平和を守るために私のできることは…と綴られています。そして、この資料館があって良かったと記していただいています。みなさんから寄せられた声、想いを大切にしていきたいと思います。

戦時中どのような状況だったのかを1つ1つの展示がものがたっていてとても深く考えさせられ、私たちが「平和」というものを守っていこう。そう思いました。(14歳男性)

実際に来てみるとどんなところかよくわかる。成り立ちにも納得。パネル展示ではあるが、これほど的を得ているパネルは見たことがないというほど簡潔にまとめられている。自分の知りたいとこと、興味をもたせてくれる内容。スペースの関係で実物は少ないが、もっと大きな所で企画展も容易に行える充実した調査資料の数々。今まで点だった知識がここに来て線になったように思います。取り上げている関連情報に芯がある。話がとんでいない。だから体に入ってくる。名古屋がいかにして今の名古屋になったかということを知るために名古屋にきて、ピースあいちを選んでとても良かった。(26歳男性)

「戦争の中の子どもたち」の展示。①「戦時中の子どもたちのくらし」と題された岐阜県鵜沼国民学校の子ども達が描いた各種行事の22枚の絵。1枚ずつ手に取り、じっくりとみさせていただき、当時のありさまが浮かび上がり、とても感動しました。さらには②名古屋から松阪市豊地国民学校へ疎開してきた正木国民学校の子どもたちの話を伝聞したのをベースに描かれた「疎開の絵」。白黒の何とも切羽詰まった中での素朴で迫力のある表情等が心の奥底に深く残りました。(76歳男性)

戦争体験談を聞いて戦争の恐怖を感じた。平和な今はみんなが生き生きしている。これからも続くように、自分でも何かできるか考えたい。(13歳男性)

多くの展示では日本の被害体験のみを取り扱うことが多い一方、ピースあいちでは加害についても触れており、多くの人にとって暴力と戦争を見つめ、考えるための良い場所であると思いました。自身の住む地域にもこのような展示があればよいのにと思い、平和について考えられる場を持つこちらの施設を管理する人々に心が打たれる思いです。(23歳男性)

日本史で習った戦争とは異なる角度や視点から学ぶことができました。「日本は正しいことをした」という学び方をすることが多い中で、戦争中の日本での教育のあり方や日本が他国に対して行ったことなど、改めて戦争を知ったことで考えが変わりました。良い経験をさせていただきありがとうございました。(20歳女性)

今起きている日韓問題などは、昔の戦争がベースとなって起きていることが少なくない。私たちは昔に何があったのか、日本側の視点だけでなく、相手側の視点からも理解しないと今後どう周辺国と向き合っていくべきか分からない。そのためにも歴史を勉強すること、戦争体験者の話を聞くことは大切である。外国の方にも講演してほしいなと思った。(20歳女性)

齋藤さんのお話を聞いて、戦争のおそろしさを改めて感じた。いつくるか分からない空襲に毎日そなえ、お腹をすかせながら毎日を送る。今では考えられないことだと感じた。空から爆弾が落ちてくるとはどんな気持ちだろうか。想像もできない。戦争の写真がとても衝撃で目をそらしたくなった。しかし、ちゃんと見て知る義務があると感じた。(20歳女性)

私は戦争というものを実感できたことがなく、歴史上の出来事のように思っていたのですが、今日お話を聞いて、本当に戦争は存在していて、その中で生きている人々がいたのだと改めて確認しました。話の中で一番印象的だったのが、七五三の写真でした。男の子は軍隊、女の子は看護師というのが、当時の求められていた正しい姿なのだと驚きました。戦争は肉体的、精神的な苦痛が与えられるだけでなく教育も生き方さえも左右されてしまうのだと感じました。(21歳女性)

戦争に関する情報はずっと学校の授業で学んできたけれど、改めて写真などがある資料館に来てみて、まだまだ知らなかったことがあり、戦争に関しては終わりのない勉強だなと感じました。(20歳女性)

実際に戦争を体験された方のお話を初めて聞いたのでとても衝撃だったし、リアル感が伝わってきた。現在の“笠寺”など、私もイメージできる場所での出来事というのもとてもおどろいた。また世界の流れを改めて知ることができたと同時に、日本の当時の考え方を知ることができた。(20歳女性)

民立民営の博物館で、ここまで高いクオリティの展示に驚きました。特に“十五年戦争” と“現代の戦争と平和”は「戦争をくり返さない」「平和を創る」という強い意志を根底に響かせながら同時に非常に学ぶこと、考えさせられることの多い展示だと思いました。今後の自分たちの活動の糧となりました。(57歳男性)