◆「戦争の中の子どもたち」「戦争と動物たち」展によせて
ボランティア 丸山 泰子
「戦争の中の子どもたち」
「戦争と動物たち」展ちらし
アジア・太平洋戦争が終わって74年が経ちました。日本が始めた戦争を子どもたちに伝えたいと、今年も子ども展を開催します。
戦時下の子どもたちは、軍国教育を受けて戦争に協力させられました。パネルとさまざまな戦時遺品を通して振り返ります。空襲が激しくなると、子どもたちは勉強どころではなくなりました。中学生や女学生は、労働力として軍需工場などにかり出されました。都会の小学生の子どもたちは、田舎に疎開させられました。
今回は、「名古屋から疎開してきた子たち」について学んだ、三重県松阪市豊地小学校の子どもたちが描いた「疎開の絵」16点を特別展示します。
三重県松阪市豊地小学校の子どもたちが描いた「疎開の絵」から
写真左)学童集団疎開に出発する名古屋の子どもたち 中)食事はサツマイモのつるだけの日もあった 右)線路づたいに名古屋まで帰った子がいた
2019年6月23日、沖縄全戦没者追悼式で、6年生の児童が朗読した平和の詩「本当の幸せ」も紹介します。
また、「戦争と動物たち」では、戦争中、馬が軍馬として戦地に送られた様子や犬や猫など身近な動物たちも犠牲になったことなど紹介しています。
Ⅰ 「ゾウを守った東山動物園」
戦時中、国内の動物園では軍の命令で多くの動物が殺されました。東山動物園では、ゾウだけは守ろうと園長や職員が懸命に頑張り、2頭のゾウが生き延びました。戦後「ほんもののゾウが見たい!」と願う子どもたちを乗せて、各地と名古屋を走った「ぞうれっしゃ」の史実を紹介しています。 今年は、象列車が走って70年になります。
Ⅱ 戦時下の動物たち
身近な動物たちも戦争に協力させられ、犠牲になりました。「兵隊といっしょに戦争に行ったウマ」「ひみつの文書を足につけて戦地を飛んだハト」「軍服や手ぶくろにされたウサギ」「みんなが泣いて手放したイヌ・ネコ」など紹介しています。
練習中のオリーブ
関連イベント:「秋の朗読会」にもぜひお越し下さい。
10月26日(土)午後2時~3時 1階交流のひろば
ピースあいち朗読の会「オリーブ」による朗読会です。
ピースあいちのボランティアでつくる「オリーブ」は、月1回第4木曜日に集まって練習を重ねています。5月のピースまつりなどにも出演しています。