◆所蔵品から◆資料ナンバー5496その他 お菓子の木型の話 資料班 



 
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型 各種

 先月のメルマガが出たころ(2014年2月下旬)に、お菓子屋さん(お団子、大福、鬼まんじゅう、という感じのカジュアルな和菓子屋さん)の前を通ったら、木製の型が飾ってあったのです。ピースあいちにもお菓子の型があったよな、と思いだして、ご紹介しようと思いました。

 今回メルマガに書こうと思って、3月中旬に、同じお菓子屋さんに行ってみたら、すでに別の飾りになっていました。ひな祭りのお菓子に使う型なのです。
 愛知県の、ひな祭りのお菓子で、「おこしもの」とか「おこしもち」と呼ばれるものがあります。米粉(もち米ではないようです)をこねて型に入れ成形し、型から出して蒸して作ります。生地の一部に色をつけたりもします。砂糖醤油をつけて食べるらしい。専用の木型を売っているお店もあります。鯛やひな人形や宝船の形のものがありました。

 ピースあいちにあるのは、鉄かぶと型(写真中段)とか飛行機の形(下段)とか。あと、星とクロスした剣と鎖のデザイン(上段)のものもあります。五角形の形は紋章のようにも、桜のような花びら5枚の花のようにも見えるし、「桜に錨」のバリエーションみたいでもあります。。

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上:上下合わせたところ。「星章(または章星)」「五二」の文字が見える。下:合わせるための凸凹

 型は、上下2枚になります。「おこしもの」を作るにしては厚みがありすぎるようにも思えます。(米粉の団子のようなものを蒸すのですから、あまりぶ厚くすると中の方まで蒸しあがらないと思うのです。)
 上下がぴったり合うように、対角線になる角に2か所、凸凹が付けられています。

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型 各種

 こちらの、「星と剣と鎖」の型には文字が入っています。鏡にうつしたような裏返しの文字になっていますが、「下」「島」「中」「村」と、読めるような気がします。
 もうひとつ、鉄かぶとの形で、ちょっと大きめのもあります。ひも結びがついています。

 おまけ
 ひな祭りらしく、焼き物の人形です。
 左のは、お内裏様かと思ったら、菅原道真なんだって。ひげがあるし、着物の模様が梅なのです。

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人形




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