◆所蔵品から◆ 資料ナンバー6062・6170その他 マッチの話その2 資料班 


 
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マッチ箱
上:大箱 下:4.2センチ×2.8センチ、厚さ0.8センチ。

 前回にひき続き、マッチを紹介します。
 前回紹介しきれなかったものと、前回紹介した中で、もう少し詳しくお見せしたいものをとりあげたいと思います。

 まずは、大きいマッチ箱と、小さいマッチ箱。 小さい方は、「専賣局 指定 煙草小賣人」「思案一ぷく 分別二ふく 吸ふた煙草の ほがら**」の文字が読めます。1色の印刷で、箱の大きさも(マッチの長さも)、省資源サイズ。紙ラベルの下は木の薄板です。先月紹介したマッチ箱も、同じように、厚紙ではなくて木の板が使われています。

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マッチ箱

 

 資料ナンバー6170も、マッチ箱です。
 下中央のは、「皇軍慰問用品」「ドロップス ソフトチョコレート ゆであづき 羊羹(ようかん)」など。

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「火の用心」「護れ大空」

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「必勝」「一億一心」「撃ちてし止まむ」

 マッチ箱、というか、詰め替えケースのようなもの。素焼きの焼き物に着色しています。横(上)からみると、マッチ棒が1本ずつ出るような穴があいています。側面にはマッチをすって火をつけるところ(側薬)が付いています。
 カラフルな方は、裏表に「火の用心」「護れ大空」の文字が入っています。銀色のほうは、表に日の丸、裏は「必勝」「一億一心」「撃ちてし止まむ」の標語が入っています。


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つけ木

 「つけ木」です。火をつけるのに使います。薄い木の板の上下に薬品が付いています。
 ラベルによると、「経済便利 国策つけ木 マッチ補助/非常に火付きが良く成って居ります/細かく割って必ず上下二回御使用下さい/東京 鍵屋製 両国/小売価格¥0.13」

 ここからは前号にも出したものです。今月は接近して見てみましょう。まずはキャラクター編。

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マッチ箱(部分)

 左上から見ていくと、まず、森永の天使のマークが2種類。だいぶ人相が違います。髪形も。
 その右横が大須門前の桃太郎洋菓子舗(TEA ROOM MOMOTARO CONFECTIONERY)の桃太郎。上段右端はペガサスガソリン(ガソリン界の寵児)です。下段はカフエークロネコと日日魯の新巻鮭と、鞄獅印マッチです。

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マッチ箱(部分)

 こちらは、何と読むのか、一瞬悩むものを集めてみました。
 右から左へ読むと分かるとなんとなく読めます。「トツケスビ」とか「スプツロド」とかいきなり見るとどきっとしますけど、「ビスケット」と「ドロップス」です。名鉄食堂は、桺橋駅階上。「やなぎばし」と読みます。昔、名鉄に、柳橋駅という駅があったのです。

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http://www.peace-aichi.com/21030123_matches.pdf

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