● 所蔵品から ● 資料ナンバー6111・6375その他 ラベル の話        資料班


 

 この「ピースあいち・メールマガジン」は、一昨年の12月からスタートして、3年目に入ります。25号の記念号でもあります。「所蔵品から」も、25回目になります。
 みなさま、毎月読んで下さる方も、初めてお読みになる方も、なんでか久しぶりに読む方も、読んでくださってありがとう。改まってごあいさつしましたが、新企画スタートでもなく、ましてや最終回でもなく、いつもと同じ感じで始めたいと思います。

「萬代」味噌のラベル

「萬代」味噌のラベル

 今回は、ラベル。
 お酒のびんに貼ってあるような。
 まずはこちら。これはお酒じゃなくてお味噌のメーカーのラベルです。
 「製造元 東海道線御油駅前 本家大國屋彌平吟醸」 「三河自慢」 「登録商標 萬代」 「マンッダイ」 「味噌常用者長生富貴甚大也」と書かれています。
 御油(ごゆ)駅は、愛知県豊川市にあります。松のデザインは、東海道の松並木から来たのでしょう。

 勇ましいデザインのものをいくつか。


ラベル「萬歳」「勝祝」「武徳」「将軍印」「男山」

 「萬歳」は、日の丸と、他にも色々な国旗。「武徳」のラベルには、「大日本帝国酒」と書かれたのぼりが出てくるし、「男山」には弓矢と兜と刀。さっきの御油駅前のお味噌屋さんにも、「将軍印」のラベルがあります。
 男山のラベルには筆文字で和歌らしき物が書いてあります。最初の方は、石清水(いわしみず)と読むらしい。京都府八幡(やわた)市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)が、関係ありそう。
 (石清水八幡宮は、山の上にあって、その山の名前が男山。「おとこやま」とよみます。徒然草で、仁和寺のお坊さんが途中で帰っちゃったのが、この石清水八幡宮です。)
 なんか太い鳥がいっぱいいますが、(画像ではわかりにくいですが、金色です)八幡様には鳩が付きものみたいなので、たぶん鳩でしょう。石清水八幡宮のある男山は「鳩が峰」とも呼ばれています。

 クラシック&華やか部門はこちら。

ラベル「萬歳」「金札正宗」「友白髪」「老松」「羅生門」
 

 「萬歳」は、さっきも出てきましたが、こちらはまた華やか。雲の形とか、中国風にもみえます。どのラベルにも、金色が使われています。金沢の酒屋さんのラベルが多いのですけど、金ぴかなのはそのせいでしょうか?

 小型のものと、特殊な形のもの。

ラベル各種
 

 長いのは瓶の口に封をするように貼るのでしょう。「封緘」「真詰之章」の文字があります。
 四角形がふにゃっと持ちあがったような形のは、瓶の首の太くなりはじめるあたりに巻きつけるように貼ると、たぶんぴったり。英語を使ってるし、ちょっと洋酒みたいに見えるのかもしれない。
 小さいラベルは、量り売りの時に容器に貼ったりするものと、お酒の等級が書いてあるものがあります。並等酒と中等酒のラベルがあって、中等酒の方がアルコール分も原エキス分もちょっと多い。おおざっぱに言って、中等酒の方が「お酒成分が濃い」という事みたい。


詳しい画像はこちらからどうぞ。もっと多くのラベルを紹介しています。ラベルの中の小さい字まで読みたい、という方にもおすすめです。
http://www.peace-aichi.com/20111223_label.pdf

ピースあいちホームページの「所蔵品の紹介」ページもごらんください。
バックナンバーの関連画像もあります。
http://www.peace-aichi.com/05_objects.html

おまけ 甘い物。 サイダーと、チョコレート羊羹。

ラベル各種